ヘルスケアセクターが復調する中、バイオテクノロジー関連はどうなっているのか?iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の現状を調べてみた
現在、積立投資でインデックスファンド、ボーナスを使ったNISAへの投資で海外ETFを使って投資しています。
このうち海外ETF分の株式への投資は意図的に生活必需品セクターとヘルスケアセクターという2つの比較的ディフェンシブなセクターの比重を高めにしています。
これは過去のデータやジェレミー・シーゲルの書籍等に基づくものではありますが、米国株は上昇を続ける中で次の調整時に下げ幅を小さくする効果を期待してのものです。
ただ、今後の成長は?といわれると生活必需品セクターからAmazonやGoogleのような企業は中々生まれにくいでしょうから、成長分に関してはヘルスケアセクターに期待しています。
シンギュラリティが数十年後に起こると考える上で、寿命が更に伸びることや食糧生産技術の向上が予測され、その過程で伸びるのが医療、医薬品、バイオ関連のヘルスケアセクターなんじゃないのと。
そんなヘルスケアセクターに重視して投資している私は、ヘルスケアセクターに関連するETFである「iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(ティッカー:IBB)」の動向も定期的にチェックしています。
関連記事
参考書籍:超・株式投資2014年の記事:iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)
2016年の記事:バイオテクノロジー関連企業の株価はどうなっているのか?iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)で確認してみた
NASDAQ市場に上場するバイオテクノロジー、および、医薬品関連株式で構成されるETFで、超・株式投資 (Modern Alchemists Series No. 122)を読んで知りました。
この本を買って読んた3年前に、過去10年ぐらいのパフォーマンスで見ると突き抜けておりましたが、昨年はヘルスケアセクターが下落している状況でしたので不調でした。
最近ヘルスケアセクター関連の株価は上がっている印象ですが、現状はどうなのか確認してみました。
iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)のセクター別比率

参考:iShares HP
セクター別の比率を見ると、ライフサイエンス関連のサービス業や医薬品も合計15%ぐらいの比率で組み入れられていますが、基本的にバイオテクノロジー関連の企業に集中していますね。
次に構成上位10社について見てみましょう。
iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の構成上位10社

参考:iShares HP
セルジーン(ティッカー:CELG)、ギリアド(ティッカー:GILD)、アムジェン(ティッカー:AMGN)あたりは、米国株関連の記事でも結構みかけますね。
上位10社で6割くらいを占めていますが、161銘柄に分散しているので、掘り出し物があるかもしれませんね。
では、実際のパフォーマンスはどうなのか?いくつかのETFと比較してみました。
iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の過去1年のパフォーマンス
iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)と以下の4本のETFを比較して、バイオテクノロジー関連ETFのパフォーマンスはどうなのかを確認してみました。
SPDR S&P500 ETF(ティッカー:SPY)
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)
ヘルスケア・セレクト・セクター SPDRファンド (ティッカー:XLV)
バンガード米国ヘルスケアセクターETF(ティッカー:VHT)
それぞれの違いとしてSPYとXLVは大型株、VTIとVHTは中小型株を含みます。
過去1年の各ETFのパフォーマンスを見てみますと・・

青のS&P500ETF(ティッカー:SPY)とバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)に、ヘルスケアセクターETFやバイオテクノロジーETFは負けている状況です。アメリカ大統領選挙前の下落が大きかったということでしょう。むしろ今年に入ってからかなり上がっているともいえそうです。
ヘルスケアセクターETF2つ(XLV、VHT)と赤のバイオテクノロジーETF(IBB)を比較すると、やはりバイオテクノロジーETFの方が値動きが激しい。ヘルスケアセクターETFも中小型株の有無でパフォーマンスに差がありますが、基本的に上昇、下落は同じタイミングではあるもののボラティリティは高いですね。
過去1年ではS&P500に負けていますが、これを期間広げて過去10年で見るとどうなるでしょうか?
過去10年のパフォーマンスは圧倒的

S&P500やVTIが+100%、ヘルスケアセクターETFの中小型株を含むVHTが約+200%で、iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)は+300%を超えています。
2011年から2015年前半まではものすごい勢いで上昇していましたが、バブルじゃないか?という話もちらほら出てきて1年ぐらい下がり続けていました。
株価に期待値が与えている影響が大きすぎるでしょうし、製薬関連の開発となると開発の延期や薬価の問題も難しいでしょうけど、先を考えるとまだ上昇する余地も残っているのかもしれません。
ただ、経費率0.47%で高い上に、ここまで上昇している現状としては投資対象にはしずらいなと考えます。
ヘルスケアセクターETF(VHT)のバイオテクノロジーETF(IBB)の違いを調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
個人的に将来伸びて且つ過去のデータからは下落相場に強いということで、ヘルスケアセクターに投資する比率を上げております。同時にヘルスケアと関連深いバイオテクノロジーにも興味があります。I...


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