米国の公益事業セクター主要企業の株価や配当を調べてみた
ハイテク株が6月頃から大きく下がることがありまして、株価がここまで長い期間上がり続けている状況ではそろそろ大きな調整があるのでは?という意見も結構ありますね。
自分としてはそういう時の大きな調整に備えるために生活必需品セクターやヘルスケアセクターの比率を上げているわけですが、もう一つ気にしているセクターがあるんですね。「公益事業セクター」です。
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アメリカ国内の企業ということで、アメリカ人が東電はともかく東京ガスとか九州電力とかは知ってる人少ないでしょうから、公益事業セクターの主要企業を5社チョイスすますと、公益事業セクターETF組入れ上位の以下5社だと思います。
米国公益事業セクター主要企業5社株価
- ネクステラ・エナジー(NEE) 米国大手発電事業会社。100パーセント子会社のNextEra Energy Resourcesは再生可能エネルギー発電事業者として米国最大
デューク・エナジー(DUK) 電気、ガスのエネルギー事業を行っていて、アメリカでも最大級の電力会社
サザン(SO) 電力販売を主要事業とし、南東部にある4つの州で電気サービスの提供を行い、発電資産の所有・管理も行う。
ドミニオン・リソーシズ(D) エネルギーの生産・運送業者で、主にアメリカ東部の顧客に電気や天然ガス関連のサービスを提供
アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP) ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州、インディアナ州、およびイリノイ州の電力会社
5社ほどピックアアップしましたので、この5社とS&P500と比較してみました。まずは、直近1年の株価の推移を見てみましょう。

1年で見ますと公益事業5社のパフォーマンスはS&P500が安定して上昇しているのに対して不調ですね。昨年はこの逆でS&P500を大きく上回っていたんですけどね。
では、これを長期ということでリーマンショックを挟む過去10年で見てみますと・・

S&P500を圧倒しています。更にいうとリーマンショック時にS&P500ほど下落しておらず、ディフェンシブセクターに含まれるだけあって下落耐性はありそうです。
では、長期投資として考える上で配当性向はどうなっているのでしょうか?
米国公益事業セクター主要企業5社分配金推移
配当性向を調べるためにdividataというサイトで調べたのですが、5社中3社何故かデータが出てこず・・ということでモーニングスターの過去5年のデータを引っ張り出してきました。
各社の推移は以下の通りです。
ネクステラ・エナジー(NEE)

デューク・エナジー(DUK)

サザン(SO)

ドミニオン・リソーシズ(D)

アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)

基本的に増配傾向で、モーニングスターのデータを見る限り配当率も高めの企業が多いようです。
やはりハイテク化や人工知能が進展しても公益事業が減ることはないでしょうから、今後も需要はあるかと。むしろ人工知能等を取り入れてどういう風に進化していくかが気になるところですね。
スマートシティという単語も思い浮かびますが、公益事業の会社がどう絡むかというと、個人的にはまだ具体的に想像がつかないですね。IT企業と連携ぐらいかな?
昨年の前半の動きを見ても、今後調整が起こった時に強そうな企業だと考えますので、今後も観察&検討していこうと考えています。
生活必需品と並んで冴えない公益事業セクターの主な米国企業を分析 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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