先進国債券に投資する主要インデックスファンドの過去1年の資金流入を確認してみた
ニッセイアセットマネジメントの運営するインデックスファンドの信託報酬の値下げから、iFreeやひとくふうなどの新しいインデックスファンドが登場してきて、今年に入ってeMAXIS slimシリーズの設定と、インデックスファンドも戦国時代の様相になりつつあります。
主要な先進国株式、新興国株式、国内株式、バランス型ファンドのインデックスファンドの総資産および過去1年の資産の増加を確認しましたが、予告通り先進国債券にについても確認してみようと思います。
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今回ピックアップしたのは以下のファンドです。
SMT グローバル債券インデックス・オープン
i-mizuho先進国債券(ヘッジ無)
野村 インデックスF・外国債券
ニッセイ外国債券インデックスファンド
外国債券インデックスe
eMAXIS 先進国債券インデックス
三井住友・DC外国債券インデックス
EXE-i 先進国債券ファンド
iFree 外国債券インデックス
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
たわらノーロード 先進国債券
eMXAIS slim 先進国債券
為替ヘッジ付きのファンドもおおいのですが、ヘッジ無がないひとくふう以外はヘッジ無をチョイスしました。
では、これらのファンドの現状の総資産、そして1年前からの資産増加額を確認してみます。
先進国債券の主要インデックスファンドの総資産額一覧

まず純資産総額を見ていきますと、DC系を除くとeMAXISやSMTの資産規模が100億を超えている状況です。
先進国債券というカテゴリですので、やはり株式と比較すると資産の規模は小さいものが多いですね。
eMAXIS slimも登場しましたが、現状3.7億程度とこのカテゴリで資産がeMAXIS Slimに資産が流入しているというわけでもなさそうです。
では、直近1年の資産増加額はどうなっているのでしょうか?
先進国債券の主要インデックスファンドの過去1年資産増加額一覧

現時点の純資産総額と1年前の純資産総額から1年前からの資産増加額と増加率を算出しました。iFreeとeMAXIS Slimに関しては1年経過していないため現時点の純資産総額を記載しています。
ちなみにこの1年の先進国債券は6~7%程度ですので、資産増加率がこれ以下ですと資産が流出している可能性があります。
増加率に関してはファンド規模が小さく、資産増加額が大したことなくても10%とかになってしまうのですが、資産増加額が大きく、増加率も大きいファンドに資産流入が多いといえます。
そういう意味でやはりニッセイ外国債券インデックスファンドに資金が流入していると言えるでしょう。また、eMAIXS先進国債券インデックスや外国債券インデックスeといった老舗のコストが高めのファンドは明らかに資産が流出しています。
この状況を見ますとeMAXIS Slimシリーズの登場は必然だったのかなと。
現状先進国債券のクラスに関してはバランス型ファンド分とボーナス投資枠の海外ETFを除くと、EXE-i先進国債券で積立投資を行っています。
コストダウン余地があるとはいえ、ちょっと資金が流入しているようには見えませんので、積立対象の変更について検討しようかなと考えたくなります。


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