2017年7月終了時点の海外ETFのポートフォリオに見る課題と今後の方針
夏のボーナスの枠でNISA口座を使って海外ETFに投資を行い約1カ月が経過しました。
1か月前から更にニューヨークダウが上昇し続けているとは全く予想もしていなかったのですが、ニュースでトランプ関連の話題が騒いでも相場は余り影響を受けなくなっていて、ある意味大統領選前の株式が不安定だったのは何だったのやらという状況です。
ちょうど1年前に所有している海外ETFの比率を算出したのですが、それから1年経過しました。
関連記事
2017年度夏のボーナス投資の記事:2017年夏のボーナスの投資を完了。iシェアーズ米国高配当株ETF(HDV)と米国債券ETF(BND,LQD,BLV)に投資しました。海外ETFの比率の昨年の記事:2016年7月終了時点ボーナス投資枠内構成比率
先週、ポートフォリオ案を色々と見たりしましたので、今度は今後自分が運用している海外ETFのポートフォリオをどうするかについて記事にまとめようと思います。
ポートフォリオ検証記事:海外ETFのポートフォリオ案を作ってパフォーマンスやボラティリティを比較してみた
まずは現状の海外ETFのポートフォリオを算出してみました。
ポートフォリオ内の海外ETF別の比率


円グラフの下に昨年からの比較表も載せました。基本的にはNISA枠で冬と夏に投資したETF(ティッカー:HDV、VIG、VDC、VHT、BLV、LQD)の比率が1%程度増えて、追加投資していない他のETFの比率が下がったという状況です。
バンガード米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)のみ、この間に追加で投資をしているにも関わらず、大きく比率が下がってしまいました。昨年の同時期は債券の価格が上昇していて、その後トランプ相場で下落しましたので、その影響が大きいのではないかと思います。
基本的にはバンガード米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)とバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカー:VT)が単独で約4分の1を占めていて2強で、米国株配当系ETF(HDV、VIG、VYM)3つ合わせて4分の1程度という感じです。残りは債券と株式の追加で分散している分です。
現状は、ある程度満足できる形になりつつあるとは思いますし、投資対象は年始に決めたETFに対して継続する予定です。あくまでも資産形成中なので、構成比率に関しては変える場合もダイナミックではなく、じりじりと変化させていく予定です。
現時点での海外ETFの比率における課題は?
ただ、あえて課題を上げるとすれば、先を見越したうえで以下の3点と考えています。
①新興国株式の比率が低い
②Amazon、Google、Facebook、Appleあたりのハイテク企業の比率が低い
③米国外先進国への比率が低い
このうち③に関してはインデックスファンドや国内債券への投資の比率は高く、およびバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカー:VT)内の比率を考えると問題ないと考えています。残りの2点について今後の方針をまとめました。
現状考えている今後の方針
新興国株式の比率が低い
新興国株式の比率が低い件については今後の経済の発展を考えると一定比率を確保しておいた方がいいと考えます。実際6%程度はインデックスファンドによる積立投資で確保していますが、海外ETFのポートフォリオ内でも増やしていいかと。
ただ、投資をやるのにちょっと時期を逸した感がありますね。やるなら昨年の今頃だったかなと。
また、新興国株式に関しては、インデックスファンドやETFによって比率がバラバラだったり、韓国が抜けていたりするんですよね。Dripが使えるようになったり、分配金額が目標値に達すると、人口増と経済成長で面白いと思っている国(フィリピンとかインドネシアとかベトナムとかインド)にちまちま分配金を使って投資も考えています。
現状はインデックスファンド分での投資を継続しつつ、エネルギー価格の下落や中東近辺の政情不安が起こった際には、投資比率を増やす方針で行きます。
Amazon、Google、Facebook、Appleあたりのハイテク企業の比率が低い
2点目に関しては、高配当や連続増配のETFに一定比率投資しているからこそ、今後の成長を期待してハイテク企業へも一定比率投資しておいた方がいいかと考えています。ただ、FANGはバブル的な意見を言う人も一理あると思う現状は上がり過ぎてるなと。無論これから革新技術出し続けて、上昇し続ける可能性もあるかとも考えていますけど。
ということで、現時点ではニューヨークダウが22000ドルから20%ぐらい下がることがあれば(※2015年は10%以上下がった時があったんですけどそれ以上下がらず)、以下のETFのどっちかに投資しようと考えてます。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)
パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1(ティッカー:QQQ)
VTIだと上位10%ぐらいで比率が少なく、QQQはヘルスケア分野が含まれてて投資しているVHTと被っている部分があるという不満は両者あるのですが、この2つのハイテク株組み込まれたETFの比率も増やしていこうかなと。
現時点ではディフェンス重視だが、来るべき時が来たときは攻める
現時点では好調な相場が続いているのであくまでもディフェンス重視のカウンター狙いということで、来るべき調整が来た時に攻めれる体制を整えることを重視したいと思います。
今回集計していても、昨年の冬と今年の夏投資した額に対して、増加した資産額が前年と比較しても多いことが良くわかりました。
ただ、この逆の事象が起こることがあるのも株式市場ですので、逆の事象の大きな調整が起こった時に退場せずにどう立ち振る舞うかを考えていきたいです。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
