これからETFブーム到来?ETFはこの7本を買いなさいを読んで
モーニングスターの朝倉氏というと、モーニングスター主催のセミナーなんかでは、朝倉氏の話を聞くためだけにセミナーに来る人もいて、朝倉氏の話が第1部で終わったとすると、そのまま帰っちゃう人もいるくらいです。
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そんな朝倉氏ですがだいたい1,2年おきのペースで本を出しています。
昨年はホットワードだったマイナス金利絡みでしたが、今年はどんな本かというと、ETFはこの7本を買いなさい―――世界No.1投信評価会社のトップが教えるおすすめ上場投資信託というタイトルでした。
どこかで見たことあるタイトルだということで検索してみると・・
ちなみにセゾン投信の中野氏の著書は確か自分の会社の投資信託を9本の中に入れていた記憶がありますw
さて、本題に戻りまして「ETFはこの7本を買いなさい」の感想ですが、以下の2点ですね。
基本やポートフォリオ例がわかるためETF初心者には最適
例によってアクティブファンドとインデックスファンドの比較から、アクティブファンドの8割がインデックスファンドに負けており、インデックスファンドの重要性を説き、インデックス投資を行う上で最適なツールがETFであると説いています。
また、積み立てならインデックスファンド、まとまったお金がある場合はETFでとETFがタイトルの割にぶっちゃけてるなという印象がありました。
ETFの基本から実際のポートフォリオの紹介まで行ってますので、基本的には初心者向けの内容だと思います。
ちなみに紹介されているETFですが、基本の7本+13本の20本を1本1本紹介しています。ただ、実際のパフォーマンスが過去15年ぐらいという中途半端な数字のみ載っているので、期間の切り取り方によってはパフォーマンス異なる可能性があることは留意しておくべきでしょう。
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個人的にバンガードとiシェアーズのコストが変わらない小型株等、何故こちらを選んだのかという説明は初心者向けの内容なので足らないかなと感じました。
本の帯に「これからブーム到来!」とありますが、本の中でも紹介があったように日本の場合ETFの取引量が少ないですからねぇ。この問題をどうするかが今後も課題でしょうね。
まずは帯の下の方に書かれている「ETFなら長期・分散投資で、リスクを抑えながら資産形成できる」ということを啓蒙していくことでしょうかね。
朝倉 智也 ダイヤモンド社 2017-06-22


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