ニューヨークダウが24000ドルという記事を見たので、過去の実績からありえるのか検証してみた。
米国株に強気で有名なジェレミー・シーゲルは条件付きで今年中に24000ドルという発言をしているのすが、これ以外にも24000ドルを目指すという記事を見ました。
Longtime stock bull Jeremy Siegel sees Dow 24,000 this year but on one Trump agenda condition
参考記事:NYダウが「2万4000ドル」を目指す理由 トランプ相場の今後•The Dow will reach 24,000 by the end of this year if President Trump and the Republicans on Capitol Hill deliver on corporate tax reform, the Wharton School finance professor says.
•"I would love to see personal tax reform and lower those personal rates but what I think what is more probable and what I think Congress should attack first is corporate tax reform," he says.
一貫しているシーゲル先生はともかく、米国株に弱気な人が増えている印象ですから、あえて逆に予想する人もいるかもしれませんが。
では、本当に24000ドルは本当に実現可能なのか?
昨年のマネックスの米国株式のセミナーでは、SBI証券なんかで読める、バロンズ拾い読みの編集人 川田重信氏は以下のようなことをおっしゃってて、実際20000ドル近くで一番近い予想でした。
2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました
では、ダウの値動きは実際のところどうなのか?2016年末のダウの予測
川田 強気、経験則上、何十年年平均10%上がっていて、5年に1回マイナス、5年に3回高値更新
予想はできますが、私が検討しても単に米国株に投資している人の予測になってしまいます。
ということで、ニューヨークダウの過去の値動きという生のデータから24000ドルの可能性も含めて調べてみました。
1981年からのニューヨークダウ推移と前年比をみて見ると、確かに年平均10%で上昇している
競馬同様データは万能ではありませんが、蓄積されているだけにある程度の傾向は見えてくると考えます。
ということで、1980年からのデータをこちらのサイトで見つけたので集計して前年比の上昇率を算出してみますと以下の通りでした。

確かに年平均で約110%でした(2017年は先月終了時点)。
内訳をみると、前年比でもっとも上がったのが1995年の133%、逆に最も悪かったのがリーマンショックまっただ中の2008年の66%です。
分布で見ると、前年を下回ったのが36回中9回、130%超えが1回で、前年比120%台の年が10回ですから、前年比で110%ぐらいの今年はだいたい30年ぐらいの平均値に近いといえますね。
流石に130%は極端すぎますし再現性が低いと考えますので、仮に前年比120%になったとすると23715ドル。過去の実績からは今年中に24000ドルはあり得るということになりますね。
ただ、今年がだいたい今の22000ドルぐらいで、来年も前年比110%でも24000ドルに到達しますので、zuu onlineの記事もあながちないとはいえない予想です。
ニューヨークダウの値動きを見ていると逆に20~30%ぐらい下落した時はチャンスともいえる
こうして1981年から前年比の値を見ていきますと、リーマンショック時以外では、ITバブルや9.11のあった1999年→2002年で72.5%になってますね。
この2例が極端ともいえますが、20%~30%下落した時はある意味チャンス到来と考えてもいいのではないかと感じれる結果です。
私もそれなりに分配金が貯まって一切使っていない状況ですから、この先20%ぐらい下がったら一発目を撃ち込んでもいいのではないかと考えますね。
おまけ:1982年からと2009年からの値動きを比較してみる
2017年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナー
今回調べたニューヨクダウの値は若干ずれている可能性がありますけど、1982年と2009年の株価を1として、グラフを作成しますと以下の通りでした。◦アメリカ株の長期的な流れは変わらず相場の先は長い。2008年からの値動きは1982/8~2007/10と値動きが非常に似ている。

1982年のペースについていけていませんが・・仮に似たようなペースとなると24000ドルは近いうちにありえるのかもしれません。
まぁ、あくまでも過去の傾向はこうだということですからね。違うことが起こるかもしれないということを頭の片隅には起きつつ、慎重に投資をする時期ではあるかなと考えています。


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