北朝鮮ミサイル発射でJアラート発動。少しでもリスクを下げることならば、やらないよりやった方がいい
北朝鮮によるミサイル発射によって、ミサイルが飛んだ方向の地方ではJアラートが鳴る事態となりました。
こんな時間にならして起こすんじゃないとか、騒ぎ過ぎだとかいう人もいましたが、Jアラートに関しては、弾道ミサイル情報以外にも、地震、気象、津波、火山、ゲリラ、大規模テロも含まれるわけです。
今回、ミサイル着弾まで4分しかないとか、近くに地下室なんてないという報道と、一番批判すべき北朝鮮に対して何も言わず、日本の対応やJアラートを批判している人がいるのを見ますと、なんかおかしくないかと思うのは私だけでしょうか?
対話は必要でしょうが、本来、思想や政治信条に関係なく、制度とか防衛とかあらゆる対策を議論し、考える必要があると考えますけどね。人の命を守ることの方が法律より大事なのをわかってない人がここまで多い国ってそうはないとおもいます。
さて、今回の事例でミサイルは検知から着弾まで4分ぐらいありましたけど、地震となると本当にすぐですからね。でも、アラートのおかげで机なりの下に入ることで、助かる確率が少しでも上がるわけです。
昨日の一連の流れを見ておりますと、少しでも多くの人が助かる確率を上げてリスクを下げるって重要なんじゃないかと。特に以下の3点について考えましたね。
リスクを下げるためには、何もやらないよりやった方がいい
国民保護ポータルサイトでは、爆風等の影響があるから、屋内にいる場合は「窓から離れるか、窓のない部屋に移動する」、屋外にいる場合は「できる限り頑丈な建物や地下に避難する」、建物がない場合は「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」とあります。
もちろんこれでリスクがゼロになるわけではありません。ただ、何も知らないよりは少しでも助かる確率は上がるでしょう。
そりゃ全員助かるのが一番ベストではありますが、災害にしてもテロにしても現実的にそうはいかないわけです。だからこそ、一人でも多くの人が助かるためには、何もやらないよりやった方がいいと考えます。
昨年、熊本の地震で私の実家のある福岡も10年以上なかった震度5を超える地震がありました。地元福岡の人間と話していると、「東日本大震災は関東や東北の方で大きな地震が起きたというどこか他人事だったけど、初めてその気持ちがわかった」という人、一人や二人じゃなかったんですね。
ミサイル避難の訓練をやろうとすると、一部でミサイル避難訓練は危機をあおる論があるわけですが、訓練を一度でも実施すれば、現実的に対処法を学び、体で覚えることで、津波とか地震でも応用可能だと思うんですよ。
東日本大震災の時、たまたま都内に出張で帰宅難民となったわけですが、あの時の都心で帰れなくなった状況とかを経験したからこそ(ちなみに帰宅して最寄りコンビニに朝食買いに行ったらポテチぐらいしか食べ物がなく、朝食はポテチでした)、こういう訓練って大切だと考えます。
投資においてもリスクを下げる行動はやらないよりやった方がいい
今回リスクという話になって、投資にも関連することだなと思いました。
リスクを下げるために分散しても、例えばリーマンショック時に先進国株式:先進国債券を50:50でもっていたとしたら、先進国株式100%よりも損失は少ないでしょうが、円高が進行した状況ではそれでもかなりの損失となるでしょう。
リスク許容度は人それぞれですから、分散していても損失許容額を超えてしまうこともあると思います。
それでも、損失しない確率を少しでも上げて、リスクを下げるためにも、米国株や日本株オンリーで投資をする場合も、すべての卵を一つのカゴに入れずに、分散をすることが必要ではないでしょうか?
業種を分散できるならする、投資する国を分散する、株式以外の資産にも分散する、といった具合に個人にあったものをやっていくべきだなと。
将来の年金受給額が削減されるというリスクに関してよく話題になりますが、国はその対策としてNISAとかiDeCo、確定拠出年金が用意していると思うわけです。
確かに投資にリスクはつきものです。それでも、やらないよりはやった方がいいのではないでしょうか。やらない善よりやる偽善と同じじゃないかと考えます。


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