レイ・ダリオのように新興国株式に偏重したポートフォリオのパフォーマンスを調べてみた
ここ数日色々と立てこんでいる状況で水曜ぐらいまでに簡易的な更新がある日が発生する可能性が40%ぐらいあります。
正直、以下のことで回っていない状況で、木曜はサッカーの日本代表で盛り上がってしまいました。まぁ、4年に1度のことだからしょうがないんですけどね。
- 夏期休暇で不在だからと押しつけられた仕事
- 上記のせいで出張多発
- 数日にわたる出張の前準備
- 10月からの勤務体制変更に伴う対応(プライベート含む)
多分、3連休ぐらいには落ち着くと考えているのですけど、それまでは結構しんどい状況がつづくかもしれません。山場は月曜かなと考えていますけど。
さて本題。昨日はレイ・ダリオの発言に関して記事にしましたが、レイ・ダリオのポートフォリオって新興国株式に偏重しているんですよね。
関連記事:ヘッジファンドの帝王レイ・ダリオ「市場がうまく織り込んでいないリスクが増大している」
4半期毎に変化しているとはいえ、実際のパフォーマンスはどうなるか?気になったので調べてみました。
レイ・ダリオの2017年6月のポートフォリオから上位のETF
4番目にiシェアーズの新興国株式ETF(ティッカー:IEMG)があるのですけど、EEMと被っているため除外しました。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(ティッカー:VWO)
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(ティッカー:EEM)
SPDR S&P500 ETF(ティッカー:SPY)
iシェアーズ MSCI ブラジル・キャップト ETF(ティッカー:EWZ)
iシェアーズの米ドル建て投資適格社債ETF(ティッカー:LQD)
5つのETFがポートフォリオに占めている割合を100%として、以下のポートフォリオを作ってみました。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(ティッカー:VWO) 39%
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(ティッカー:EEM) 28%
SPDR S&P500 ETF(ティッカー:SPY) 28%
iシェアーズ MSCI ブラジル・キャップト ETF(ティッカー:EWZ) 3%
iシェアーズの米ドル建て投資適格社債ETF(ティッカー:LQD) 2%
過去1年ではS&P500を上回るが、過去5年、10年だと大きく下回る
パフォーマンスを過去1年で、S&P500と比較してみますと、ポートフォリオがS&P500を上回っていました。

新興国株式の比率を上げている判断は正しいと言えるでしょうね。直近も新興国株式の強さが目立ちます。
ただ、このボラティリティの高いポートフォリオを5年や10年で見てみるとどうかというと・・

過去5年では4年前ぐらいからS&P500に大きく負けています。原油安やロシア・中国の経済の影響を受けてそうです。
これを過去10年で見ますと、リーマンショック後数年は新興国株式が良かったのですが、その後2013年頃から軟調なことがわかりますね。

この結果を見ると新興国株式の比率はあって2割程度かなと
むろんこれから新興国の中で大きく発展する国が出てくる可能性がありますので、新興国へも分散投資を行うべきとは思います。
ただ、やはりボラティリティの高さや政情の問題等を考えますと、新興国株の比率はポートフォリオ内でもあって2割程度ぐらいのスタンスの方がよいのではないかと考えます。


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