バフェットの右腕マンガーの投資哲学、思考とは?マンガーの投資術を読んで
読書が趣味の一つとなっておりますが、どうやって本を探すかというと、①売れているか、②twitter上で話題に上がっている本を調べて、よさげならば買う or 図書館という感じです。
中にはこの著者とタイトルどうなんだろ?と思ってgoogleで調べてみることもあります。ただ、調べてこいつぶっ飛んでる的なものはすでに①と②でフィルターかけてるのでなかなかないものですが。
さて、先月これは読みたいとタイトルだけ見て即決購入したのが、マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉――富の追求、ビジネス、処世についてです。
ウォーレン・バフェットの右腕で、バークシャー・ハザウェイの副会長チャーリー・マンガーの言葉をもとに、著者のデビッド・クラークが投資哲学や思考をまとめたものです。
基本的な構成は、マンガーの言葉→解説という感じで構成されていて、巻末に山崎元氏の解説が載っています。
詳細な発言や、投資の際のチェックリスト等に関しては完全なる投資家の頭の中──マンガーとバフェットの議事録 (ウィザードブックシリーズ)のほうがバフェットの部分と混在しているとはいえ多い印象でした。
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ただ、評判にたがわぬ本だという感想です。パンローリングが出すバークシャーの本とは一味違う感じでしたし。
個人的には3点ほど強く印象に残りました。
投資における忍耐と待つことの重要性
合計138の言葉が載っていますが、重複している内容としては「忍耐」と「待つ」ことの重要性を説いた内容が多いなと。
ウェルズ・ファーゴやコカコーラへの投資が例として挙げられていますけど、逆風をあまり経験していない(しいてあげるなら2015年8月ごろから1年ぐらい)自分にとっては忍耐の重要性に関して重い言葉だなと思います。じっと身を伏せて、向かい風や追い風をやり過ごしていれば、やがて成果を手にすることが出来る
バフェットもマンガーもギャンブルの経験があり、マンガーに関しては他にも不動産の弁護士をしていた経験もありますので、こういう経験を経てたどり着いた境地なんじゃないですかね?
危機が起きた時も下手に動かず待つことも重要であることを示唆していると考えます。
割安な価格の会社より適正な価格で売られている偉大な会社を買う
バフェットにも影響を与えたように、適正な価格で売られている偉大な会社>割安な価格で売られているそこそこの会社という価値観ですので、待っているだけではダメという意味の言葉も複数書かれてました。
とくに印象に残ったのは以下の点。
ようは大恐慌でも4年でコカコーラやフィリップモリスは暴落前の水準を取り戻していたわけで、こういう企業をインデックスなりETFなり、個別株なりでいかに拾っておくか?一九ニ九年と三二年の大暴落の後、ダウ工業株平均が完全に回復したのは一九五四年のことだったが、コカ・コーラやフィリップ・モリスのような優良銘柄は一九三六年には暴落前の水準を取り戻していた。
好調な相場の現状だからこそ意識しておきたいなと思います。
仕事にも通じる、読書習慣の重要性と無知を認めること
人生哲学の内容も含まれているのですが、マンガーだけでなくバフェットにも共通することあります。読書に時間を割いているということですね。
60過ぎても貪欲に読書をし知識の吸収を行ってきた結果、60過ぎても投資家として成長してると評していますし。
個人的にも読書が習慣になって5年で、その代わりにゲームを一切やらなくなりましたが、知識的なものはある程度は深まりましたし、年配の人たちとの会話も以前よりは弾むようになりました。読書って大事やなと改めて思いますね。
そして、貪欲に知識を吸収しようとする上で、無知であることに対しては認めるスタンスなんですよね。だから、教えを請い、なぜあわからないかを追求することでより知識が深まって行ったんだろうなと。
個人的にたたかれる可能性もありますが、知らないことって素直に認めた方がいいです。専門外のことでしたら見識が広がりますし、専門のことであるならば知識が不十分だったと見直せますし。
投資哲学だけではなく人生の哲学に関しても学べる一冊だと考えます。
デビッド・クラーク 日経BP社 2017-09-07


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