相場が好調な中、ヘッジファンドは何を買っているのか?ヘッジファンド後追いETF(GURU)を確認してみた
トランプが云々かんぬんいわれてとうとう1年が経過しておりますが、株価は上昇し続けております。
流石に不気味さを感じるレベルまで来ている印象ですけど、過去のデータ的にニュヨークダウの前年比の伸びの平均が110%で、120%ってことは結構あるため、24000ドル近くは過去データ的に言うとありうるんですよね。
関連記事 >> ニューヨークダウが24000ドルという記事を見たので、過去の実績からありえるのか検証してみた。
割高だと感じる状況ではありますが、好調な相場時にヘッジファンドってどんな銘柄買ってるんだろうなと気になりました。一般的な視点ではなく、ヘッジファンド側の視点を知っていると有意義じゃないかなと。
複数のヘッジファンドを対象に保有株式を追跡しプロの間で人気がある銘柄を組み入れるグローバルXグル・インデックスETF(ティッカー:GURU)というETFがありまして、ジョージ・ソロスやバフェットなどが買った株式を探し出し同じ銘柄を組み入れています。
四半期末から約1カ月半たった後にリストが公表されるため、これをもとに判断してマネしているわけですが、ある程度はヘッジファンドの傾向って見えそうな気がしますので、構成銘柄やパフォーマンスについて調べてみました。
グローバルXグル・インデックスETF(ティッカー:GURU)セクター別比率

投資しているのはほぼアメリカの企業ですが、合計数%程度カナダや中国の企業も含まれるようです。
まず、セクター別の比率を見てみました。テクノロジーセクターが唯一の2割超え。続くのが金融セクターになっています。
確かにトランプ政権誕生後は金融セクターが好調の状況ですので、比率が高いのは納得です。また、一般消費財セクターの比率が高いということはそれだけアメリカの消費が好調であるということなのかもしれません。
セクター別投資関連記事 >> 生活必需品セクターが不調気味に見えるので、個別株の状況を確認してみた
グローバルXグル・インデックスETF(ティッカー:GURU)構成上位10社

次にどんな企業に投資してるのか、ETF構成上位10社を調べてみました。
10社眺めますと有名どころはクアルコム、マイクロソフト、Amazon、アリババ、マーベルぐらいですね。
昨年調べたときは、結構日本では無名な会社も上位にありました。
ホライゾンファーマはアイルランドのダブリンに本社を置く、バイオ医薬品の開発・取得・商品化事業を行う企業、ハーバライフは、健康食品、スキンケアを扱っている企業、 アディエントは、自動車用のシートとシート部品における世界最大のグローバルサプライヤーです。
セクター別比率の偏りは見られますが、割といろんな企業に投資している感じですね。また、日本でも有名な企業には現状あまりとうししていないようです。
では、このETFは実際のところS&P500と比較してパフォーマンスはどうなのでしょうか?
グローバルXグル・インデックスETF(ティッカー:GURU) vs S&P500 パフォーマンス比較
グローバルXグル・インデックスETF(ティッカー:GURU)設定以来で青のS&P500と比較してみました。

2015年ごろまではS&P500を上回っていたのですが、資源価格の下落で株価が冴えなかった2015年後半からS&P500に大きく負けています。後追いとはいえ、2016年年始ごろの落ち込みを立て直し切れてない感がありますけど・・
直近1年はどうかということで比較してみますと・・

過去1年ではS&P500とほぼ互角。ただ、ヘッジファンドの後追いで大きく買っているかというとそういうわけでもない。
逆に後追いに失敗すると2016年初めみたいなことになるわけで、ヘッジファンドの後追いだとどうしてもタイムラグがあるので、悪い方に転ぶ可能性も結構あるということでしょう。
ヘッジファンドや有名ファンドの後追いで投資をしてもうまくいかないという事例ではありますが、自分の投資を行う上で参考情報的に確認するのはありなんじゃないかと考えます。


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