BNDの代わりになるか?バンガード・米国短期債券ETF(BSV)について調べてみた
日経平均が14連騰という確変状態に突入しております。一応アメリカなど他の国の株価も上がっているとはいえ警戒感を持ちたくなりますね。
流石に14連騰となりますと、最後の方の上昇幅は小さくなっていましたが、金曜夜時点でドル円も113円台にまで円安になっていますので、日経平均はまた上がる可能性がありそうです。
こういう状況になってきますと、競馬をやってる人間としては実力や条件があってないのに過剰人気になってる馬を見るときのように警戒感を持つわけです。
ということでポートフォリオの守りの部分を見直したくなります。
私のポートフォリオでいうと守りの部分はバンガード・米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)の比率が一番高いのですけど、では、それ以外のチョイスはありえるのか?ということを今回は調べたいと思います。
BND以外のバンガードの債券ETFというと、短期中期長期で以下の3つがあります。
- バンガード・米国短期債券ETF(ティッカー:BSV)
- バンガード・米国中期債券ETF(ティッカー:BIV)
- バンガード・米国長期債券ETF(ティッカー:BLV)
このうち長期債のBLVは所有していますが、長期債なので値動きも激しいです。ということで今日は短期債のBSVにフォーカスして調べたことをまとめてみました。
バンガードの米国債ETFを比較してみると
BNDを含めたバンガードの債券ETFの過去10年の値動きは以下の通りです。

値動きの激しさは 長期債(BLV:桃)>中期債(BIV:青)>BND(緑)>短期債(BSV:赤) でした。BNDは短期債と中期債の中間という感じです。
ただ、過去10年でリーマンショックまっただ中の2007年10月からで見ると、債券ETFも2008年ごろ不安定な動きをしていることもあります。一応短期債ETFのBSVはボラティリティが小さく悪くない動きをしています。
では、株式と組み合わせるとどうなるのか?小型株や中型株も含んでいるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)と組み合わせた際のパフォーマンスを見てみました。
関連記事 >> バンガードのVTIと組み合わせるにはどのETFが最適か?米国債券ETF編
VTIと50:50で組み合わせてみると・・
VTI:BSV=50:50 過去10年
まず、バンガード・米国短期債券ETF(ティッカー:BSV)とVTIを50対50で組み合わせた場合のパフォーマンスについて調べてみました。

この間、ポートフォリオがリターン72.7%、ボラティリティ8.7%に対し、S&P500はリターン110.7%、ボラティリティ20.5%。
下落体制が強いポートフォリオにはなっています。では、BSVをBNDに変えてみますと・・
VTI:BND=50:50 過去10年

リターン82.7%、ボラティリティ8.7%ですので、BSVよりリターンがよくなりましたね。
ちなみに短期債25%+長期債25%でも調べてみましたが、リターン90.4%、ボラティリティ8.2%でリターンが上がるうえに、ボラティリティも下がりました。

個人的にはBSVを一部組み入れるのもありのようにも思えますが、BND単騎でもいい気もします。
BSVとBND比較まとめ
最後にBSVとBNDの比較を表にまとめてみました。
ティッカー | BSV | BND |
経費率 | 0.07% | 0.05% |
標準偏差10年 | 1.83% | 3.38% |
過去10年年率リターン | 2.66% | 4.19% |
デュレーション | 2.77 | 6.24 |
加重平均残存年数 | 2.92年 | 9.84年 |
SEC yield(30日利回り) | 1.76% | 2.42% |
短期債とBNDだと残存期間が7年ぐらい差がありますね。また、利回りはBND>BSVとなっていますし、経費率0.02%ほどBNDの方が安いです。
こういった特徴を把握しながらも、リスクを抑えたい場合はBSVを選択肢として考えるのもありではないでしょうか。
株高が続いておりますので、いろんな選択肢を調べながら、足元のポートフォリオを見直す時期が来たと考えています。
追記VTI-BSV,VTI-BND,S&P500パフォーマンス比較(2007~2019)





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