NYダウが最高値更新中のこの時期に米国バリュー株ETF(VTV)をグロース株ETFと比較してみた
ニューヨークダウが4日連続最高値を更新するような状況ですので、グロース株は好調なんじゃないかということで、先週はバンガードのグロース株ETF(ティッカー:VUG)について現状を確認しました。
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GoogleやAmazonの株式が1000ドル突破後、やや下落しましたがその後回復し、過去1年で見てもS&P500を上回っていました。
では、グロースはこうなんだけど、この最高値更新を連発している時のバリュー株ってどうなのか気になりました。
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昨年、グロース株ETFと比較しましたので、今回も比較をしてみました。
バンガード・米国バリューETF(VTV) セクター別比率

グロース株ETF(VUG)はテクノロジー、一般消費財、ヘルスケアの3つのセクターの比率が多くなっていましたが、バリュー株ETFでは金融が抜けていて、テクノロジー、ヘルスケア、資本財といったところも比率が高めです。
昨年の同時期と比較すると3%程度金融セクターの比率が高くなっていました。
では、構成企業はどうなっているかといいますと・・
バンガード・米国バリューETF(VTV) 構成上位10社

マイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、エクソンが上位で続いています。
バークシャーの扱いが難しいですけど、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、バンクオブアメリカと金融大手の比率も大きいですね。
昨年同時期と比較すると上位10社はそこまで大きく変化していませんでした。
バリュー株ETF(VTV) vs グロース株ETF(VUG)
では、バリュー株(VTV)とグロース株(VUG)のパフォーマンスを比較してみました。赤がバリュー、青がグロース、緑がS&P500です。

過去1年で見てみますと、前半はバリューの方が優勢でしたが、後半はグロースが優勢という状況ですね。あまり差はないですが、バリュー株ETFはS&P500にも負けています。
これを過去10年の期間で見てみますと・・・

グロース>S&P500>バリューの傾向は変わらないですね。
結果的に過去10年で見てもリーマンショック時にバリュー株ETFには下落耐性があったというわけでもないので、今の時期にあえてバリュー株かというと微妙な感じがしますね。
バリュー株とグロース株比較まとめ
バリュー株ETF(VTV)とグロース株ETF(VUG)のおもな特徴をまとめますと以下の通りです。
ティッカー | VTV(バリュー株ETF) | VUG(グロース株ETF) |
経費率 | 0.06% | 0.06% |
銘柄数 | 320 | 317 |
PER | 20.65 | 27.4 |
PBR | 2.25 | 5.0 |
分配金利回り | 2.44% | 1.23% |
最近はグロース株のパフォーマンスがよくなっていますが、流石に米国株もあがりすぎじゃないかという現状では、バリュー株の方がいいんじゃないかというおもうところもあります。
期間で区切るとバリュー株>グロース株優位のときもありますし。
グロース株もバリュー株もそれぞれ魅力がありますので、自分がどのファクターを重視するかによってチョイスしていきたいですね。
調整突入気配が漂う中、米国バリュー株ETF(VTV)の状況を確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
世界的に株価が下がっている状況で、先週時点で比較的マシな方に分類されるニューヨークダウなんかも目安のピークから10%下落が見えている状況です。こういう状況になってきますと、債券に関して見直したくなりますし、ディフェンシブセクター(生活必需品、公益事業、ヘルスケア)の銘柄やバリュー株について見直したくなります。...


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