主要インデックスファンド(外国株式、全世界株式)の過去1年の資金流入を確認してみた(2017年編)
つみたてNISAの登場によりまして低コストファンドが多数乱立して、ファンド間の競争も一段と激しくなってきました。
今年の夏場にかけても多くのファンドが登場し、また既存のファンドもコストダウンしたファンドもあるため、どれを買うのか迷う人も多いのではないでしょうか?
そんな現状で勢いがあるファンドはどれなのか気になります。
昨年も同様に比較を行いましたが、今年も主要インデックスファンドの資産流入について調べてみました。今回は全世界、先進国株式のカテゴリで調べてみようと思います。
主要インデックスファンド(外国株式、全世界株式)の過去1年の資金流入を確認してみた
今回ピックアップしたのは以下のファンドです。
野村 インデックスF・外国株式
i-mizuho先進国株式インデックス(H無)
SMT グローバル株式インデックス
eMAXIS 先進国株式インデックス
外国株式インデックスe
三井住友・DC全海外株式インデックスF
eMAXIS 全世界株式インデックス
ニッセイ 外国株式インデックスファンド
EXE-i 先進国株式ファンド
ひとくふう先進国株式ファンド
iFree外国株式インデックス
追加:たわらノーロード先進国株式
追加:eMAXIS Slim 先進国株式
追加:楽天・全世界株式インデックス・ファンド
追加:楽天・全米株式インデックス・ファンド
昨年調べてなかったり、今年新たに登場したeMAXIS Slimと楽天バンガードの2つのファンドも加えて、総資産額の現状と、昨年からの資産の増加額を調べてみました。
先進国株式、外国株式、全世界株式の主要インデックスファンドの総資産額一覧

※経費率はモーニングスターの数値を中心に載せているので、更に下がっている可能性があります。
まず主要な先進国・全世界株式のインデックスファンドの総資産額を調べてみました。左が2016年の総資産額、右が2017年の総資産額です。
昨年はニッセイがeMAXISに肉薄しつつありましたが、総資産額の規模としてはニッセイ>SMT>eMAXISとなりました。いかにニッセイに資産が流入しているかがわかります。
後、今回追加したたわらノーロードシリーズも150億超えていてかなりの規模になってきています。
eMAXIS SlimはeMAXISと競合しているとはいえ18億程度でまずまずといえそうですが、楽天バーンガードは今のところ、3億~4億。
設定されたばかりでSBIもようやく購入可能になった状況ですので、これから資産が延びるかもしれませんが、VTIの米国株の方が資産規模大きいのは意外です。
では、資産が1年でどれくらい増加しているのか?各ファンドで見てみますと・・
先進国株式、外国株式、全世界株式の主要インデックスファンドの過去1年資産増加額一覧

前年からの資産増加額を前年の総資産額で割った増加率を算出してみましたが、株式が好調だったので増加率が100%超えているファンドもちらほら。
iFreeみたいに資産規模が4倍になっていますが、総資産額8億程度のファンドもありますし、ニッセイのように倍になって総資産額600億突破しているファンドもあります。
先進国株式は過去1年でだいたい+32%ですので、EXE-i先進国株式までは増加率から見て資産流入といえそうですが、外国株式インデックスeやeMAXIS 先進国株式に関しては32%を大きく下回る資産増加率ですので、他のファンドに資産が逃げているといっていいでしょう。
特にeMAXISは低コストのSlimと重複してしまっていますしね。
こうしてみると、先進国株式、全世界株式のカテゴリでは、たわらとニッセイの勢いがあるという印象を受けました。
これが半年、1年後に後発のeMAXIS Slim先進国株式と楽天バンガードの2つのファンドがどこまで躍進するのか?注目していきたいですね。


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