好調な米国株のバリュー株銘柄について確認してみた
週が明けて、定数が10削減された衆議院選挙でも自民公明与党で3分の2を占めるという結果になりましたので、日経平均も大きく上昇しました。
15連騰とか16連騰とかになってますね。連騰と聞くと連投に置き換わり、酷使で数回故障してフェードアウトしていった中継ぎピッチャーが思い浮かぶものです(例:篠原、岡本)。
さて、アメリカも同様に好調で、欧州も経済指標が好調に転じてきておりますが、じゃあこの状況下で割安なバリュー株もパフォーマンスってどうなのかと気になりました。
関連記事 >> NYダウが最高値更新中のこの時期に米国バリュー株ETF(VTV)をグロース株ETFと比較してみた
先日はバンガードのバリュー株ETFであるVTVの現状について確認しました。
CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスに連動するETFですので、構成上位の銘柄=バリュー株といっていいでしょう。
現状の構成上位10社の銘柄は以下の通りです。
マイクロソフト(MSFT)
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
エクソン・モービル(XOM)
バークシャー・ハサウェイ(BRK.A)
JPモルガン(JPM)
ウェルズ・ファーゴ(WFC)
バンク・オブ・アメリカ(BAC)
AT&T(T)
P&G(PG)
ゼネラル・エレクトリック(GE)
昨年と比較すると、ベライゾンがバンク・オブ・アメリカと入れ替わっています。
昨年の記事 >> バンガードのバリュー株ETF(VTV)構成上位10社の値動きについて調べてみた
では、現状はどうなのかS&P500と上位銘柄を比較してみました。
マイクロソフト(MSFT)、エクソン・モービル(XOM)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)、JPモルガン(JPM)
まずは上位5社について確認してみましょう。

過去1年ですと黒のS&P500に対して、緑のエクソンモービル以外は上回っています。水色のJPモルガンの好調さが際立っていますね。
エクソンモービルは2年ぐらい前の資源価格の下落から立ち直れていない状況です。
では、これをリーマンショックが始まった10年前からみてみますと・・

リーマンショック時の青のジョンソン&ジョンソンの強さがよくわかりますね。エクソンモービルも下落幅は小さかったのですが、流石に資源価格の影響が大ですので、次に調整があった時はS&P500と一緒に下がる可能性もありそうです。
桃のバークシャーの値動き見ると、S&P500に大きく上回らず、下回ることもなく適度に勝ってる状態が続いています。
では、他の5社はどうなのでしょうか?
ウェルズ・ファーゴ(WFC)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、AT&T(T)、P&G(PG)、ゼネラル・エレクトリック(GE)

ウェルズ・ファーゴ(WFC)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、AT&T(T)、P&G(PG)、ゼネラル・エレクトリック(GE)の5社について過去1年でS&P500と比較してみましたが、ウェルズ・ファーゴとバンク・オブ・アメリカの金融セクターの2社以外は大きくS&P500を下回っています。
とくにゼネラル・エレクトリックは冴えてないですね。
では、過去10年で見てみますと・・

バンク・オブ・アメリカはここのところ好調とはいえ、リーマンショックの影響は大ですね。GEも金融事業の影響大ですから、10年前比較でマイナスの状況ですし。
個別株で長期投資する場合にこういうことがあるから、ある程度の銘柄数は分散が必要でしょうね。
この1年株式が好調でしたが、バリュー株の中も好調な銘柄と不調な銘柄の差が大きくなっている印象ですね。ただ、そこまでS&P500に負けている銘柄は10社中5社ですし。
現状、グロース株が大きくバリュー株に勝っている状況ですので、これが少しでも相場の雲行きが怪しくなったときにどうなるのか?気になるところです。
小型株+バリュー株の組み合わせのETFはバンガードでありますが、セクター別+バリュー株の組み合わせや、高配当株+バリュー株とかモメンタム+バリュー株という組み合わせもおもしろそうだと思うのですが、そういうETFあるのかな・・


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