日本で売り上げが回復傾向な競馬関連の米国株がないか探してみた
いつ晴れてたか記憶が定かではないぐらい雨が続いている関東ですが、関西も週末雨が続いていて、その影響をG1シーズンに突入してテンションが上がっている競馬ファンを悩まさせています。
菊花賞は3000mのレースなのですが、勝ちタイムが200m距離が長い天皇賞春よりも遅い、天皇賞秋もここ30年ぐらいで一番遅いタイムよりも4秒遅いほど、大雨で馬場が大荒れ。
JRAの馬場造園技術はすばらしいものがあるのですが、ここまで雨が降るとどうしようもないですね。
そのな中央競馬ですが、東日本大震災の時期が売り上げの底で、その後売り上げを伸ばし続けていますし、10年ぐらい前まで地方競馬のいくつかの競馬場は廃止となりましたが、その後地方競馬も回復傾向。パチンコが売り上げを下げているのに対して好対照な状況です。
では、アメリカの競馬関連の銘柄はどうなのか?とふと疑問に思いましたね。一応カジノ関連の銘柄は調べましたが結構な数ありましたし。
カジノ関連銘柄の記事 >> 米国のカジノ関連株について調べてみた
調べてみたらチャーチヒル・ダウンズ(ティッカー:CHDN)という企業がありました。
チャーチヒル・ダウンズは、米国の競馬場運営会社で、競馬場、カジノゲーム、娯楽、オンラインによる馬券購入事業を展開しています。
チャールズ・ダウンズ競馬場、アーリントン国際競馬場、コールダー競馬場、フェアグラウンドレースコースなどの競馬場運営のほか、ビデオポーカーやゲームの運営、オンラインビジネスまで手掛けているようです。
アメリカ合衆国の競馬における3歳牡馬の最大目標でアメリカの数ある競走としても最高峰のイベントであるケンタッキーダービーもチャールズ・ダウンズ競馬場で開催されるため、上場するくらいの規模を誇っているのかもしれません。
そんなチャーチヒル・ダウンズの株価を調べてみました。
チャーチヒル・ダウンズの株価と分配金推移
過去10年でS&P500と比較してみました。

赤のCHDNはりーマンショック直後はさえない動きでS&P500に負けていたのですが、現状青のS&P500を大きく合うとぱフォームしていますね。
参考までに分配金推移も調べてみましたが、ここ5年ぐらいは増配傾向です。

※年間の分配金総額のグラフ
2011年から株価も分配金も上昇傾向ですが、これはアメリカの景気がよいのと多角化経営をやっているというのもあるでしょうね。基本的に日本のJRAの売り上げも景気がいい時に上昇傾向ですし(90年代中盤は例外)。
カジノは会社間の競争があるものの、競馬場に関してはケンタッキーダービーというコンテンツを持っている時点でこの企業の優位性はなかなか揺るがないので、カジノ企業よりも強いんじゃないですかね?
日本の東京都競馬も上場しておりますが
ちなみに日本だと地方競馬になりますが、東京都競馬が上場しています。こちらは大井競馬場や伊勢崎オートレース場を持ってます。
景気が上向いているのでどんな状況か過去10年でTOPIXと比較してみましたが・・

アベノミクス初期は跳ね上がってたんですが、その後は冴えない状況で、なんとかTOPIXを上回っている感じですね。
とはいえネット中継&ネット投票の拡大、ナイター競馬でうまくパチンコから離れた顧客を拾えているため、売り上げが今後伸びる可能性があるんじゃないですかね。
ケンタッキーダービーと日本ダービーを両方勝った馬主がいたが・・
ちなみに今回取り上げたチャーチヒル・ダウンズ所有の競馬場で行われるケンタッキーダービーと日本ダービーを両方勝った日本人馬主がいるんですね。
ジャンクスポーツとかにも出演したりしてはぶりもよかったのですが、2007年のウオッカが勝ったダービーで1番人気のフサイチホウオーがボロ負けしてから雲行きがあやしくなりました。その後、経済的に苦境に陥っており馬主活動の継続は厳しくなったのか2010年には所有馬も差し押さえになりました。
日本ダービーで最多の観客を集めたときの勝ち馬の馬主も最後は自殺してるんですよね。
ある意味競馬中毒だけでなく、馬主もまた魅力に取りつかれて身を滅ぼすことがあるということです。
これは投資にも共通すると思うんですよね。現状の株価が大きく上げている時だからこそ、身の丈に合った投資をし、周りを冷静に見渡すぐらいの方がよいのではないかと考えます。


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