日本人がアジアで最も親しみを感じる台湾のETF(EWT)
日本人がアジアで最も親しみを感じる国といいますと台湾で約7割近くが上げているそうです。
基本的にイメージを悪くする人はいませんし(蓮舫除く)、東アジアの周りで民主的な政治がおこなわれているのもあるかと考えます。
そんな台湾なんですが、輸出依存度が高くオランダ何かと並んで貿易立国とも言われています。ちなみに日本は財務省貿易統計を見る限り10%程度で数十年変化がなく完全に内需型。今後内需が減っていくのは明らかですので、対策を練らなければならないのは明らかでしょう。
そんな台湾について投資できる環境が日本にあるか調べてみましたが、台湾現地で投資している人はcubさん以外にも数名見つけましたが、日本で台湾株を買うとなるとADRで米国市場に上場されているものに投資するというのが一番現実的かなと。アイザワ証券という証券会社が引っかかりますが、規模的にどうなんでしょうね?
【台湾株式】台湾株式に投資をしよう!台湾株の魅力を語るよ。
となると投資するとすればETFかなと。以前、新興国のETFのパフォーマンスの比較を行いましたが、iシェアーズには「iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(ティッカー:EWT)」というETFがあります。
関連記事 >> 今年に入ってからの新興国株式の値動きを比較してみた
経費率は0.64%と高いですね。iシェアーズは個別の新興国のETFはコストダウンしないですしね・・
他の詳細を見てみますと、分配金利回りは2.35%、銘柄数92、PER16.00、PBR1.88。PERやPBR見る限りそこまで割高のようには見えませんね。
では実際の中身はどうなのか?iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(ティッカー:EWT)を詳細に調べてみました。
iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(EWT) セクター別比率

まず、セクター別(業種別)の構成を見てみましたが、情報技術セクターが6割近くになっています。新興国でここまで情報技術セクターが高い国はないんじゃないですかね。
普通はこのETFでも2番目に比率が高い金融セクターに偏重していることが多いですし。
これだけ情報技術セクターの比率が高く、輸出依存度が高いわけですから、世界的な企業があるんじゃないかということで、このETFの構成上位10社を確認してみました。
iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(EWT) 構成上位10社

ETFの構成上位10社を確認してみましたが、トップの台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー (TSMC)が4分の1近くを占めています。
シャープを買収したホンハイが10%程度で2番目すから、TSMCという企業が気になりました。
参考記事:IOT、AI関連はこの銘柄で決まり
色々と調べると世界最大の半導体製造ファウンダリ企業で、ファウンダリ市場シェアの比率も高く、ニューヨーク証券取引所にも上場していますね。
私は大学時代にCPUとかその辺の研究でかじったことがあるので、動向は追い続けているのですが、NVIDIAのGPUはAI時代に伸びると考えています。
NVIDIAのGPUとの結び付きは強いようですし、TSMCに関してもこれから先伸びる可能性があるという印象です。
iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(EWT) パフォーマンス vs VWO、中国大型株ETF
では、EWTのパフォーマンスはどうなのか?バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)と台湾と相関性が高そうな中国大型株ETF(FXI)の2つと比較してみました。
まず、直近の1年で見てみますと・・

中国株とVWOとEWTはそこまで差はないですね。中国株と台湾株は相関性があるかとも思いましたが、そこまで相関性はたかくなさそうです。
では、これを長期で見てみましょう。

中国大型株はまだリーマンショック前を回復していない状況ですが、EWTに関してはVWOも含めて大きく上回っています。
iシェアーズMSCI 台湾 キャップト ETF(EWT) まとめ
このパフォーマンスを見ると、投資対象に入れていいかと思いますが、以下の点は注意が必要です。
- 経費率がVWO単体と比較して4倍近く
- 情報技術セクターの比率が高い。輸出依存度が高いので世界的に景気が悪くなると影響は大きそう。
- 特定企業1社の比率が4分の1近く。
結論から言いますとTSMCに投資する目的とか、台湾に投資したいという場合は投資をするのに適したETFだと考えます。


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