アメリカ大統領選挙から1年。トランプ大統領誕生で米国株はどうなったのか?
まさかまさかのトランプ大統領誕生のアメリカ大統領選挙から1年が経過しました。
大統領選挙の時は当選確率が高い方に針が振れるサイトがあったのですけど、票が時差の関係でどんどん開いていく過程において、ヒラリー側からトランプ側に振れていくのが良くわかりました。
流石にどういうことなのか戸惑いましたので、日本時間の昼ごろトランプ優勢になった状況で思わず外を20分ほど散歩して、状況を整理しようとしてましたね。
あれから1年が経過したわけですが、北朝鮮情勢が悪化したのは北朝鮮側の挑発によるものですし、それ以外に関してはなんだかんだで世界は回っているという状況ですね。
この1年間で変わったことと言えば株価。トランプ就任で大暴落説すらありましたが、大きく上昇する結果になっておりバブルになるんじゃないかという警戒感も強い状況です。
昨年の大統領選挙1週間後、米国株の推移を確認しました。
関連記事 >> トランプ大統領爆誕で米国のセクター別の変動はどうなっているか確認してみた
当時は金融セクターが大きく上げる状況でしたが、あれから1年経ってトランプ就任で大きく業績が伸びているセクターはどうなのか?状況を確認してみました。
ステートストリート社のセレクト・セクターSPDR ETF9銘柄で見てみると・・
SPDRのセクターETF9銘柄は以下の通りです。XLY 一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド
XLK テクノロジーセレクトセクター SPDR ファンド
XLI 資本財セレクトセクター SPDR ファンド
XLB 素材セレクトセクター SPDR ファンド
XLE エネルギーセレクトセクター SPDR ファンド
XLP 生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド
XLV ヘルスケアセレクトセクター SPDR ファンド
XLU 公益事業セレクトセクター SPDR ファンド
XLF 金融セレクトセクター SPDR ファンド
それぞれのセクターの過去1年のパフォーマンスを見てみますと・・

青のテクノロジーセクターがぶっちぎりでトップの状況ですね。Googleの株価は夏場に不調気味でしたが、1000ドルを突破しました。
他に好調なのは公益事業、金融、素材セクターといったところですかね。
逆にあまり冴えないのはエネルギーセクターと生活必需品セクター。エネルギーセクターは2年前の原油価格の下落から未だに立ち直れていない状況です。
では、他の視点から米国株を見てみるとどうなのでしょうか?
S&P500、VTI、小型株、グロース株、バリュー株、増配株、高配当株、低ボラティリティ、モメンタム
せっかくモメンタム関連の本を読んだので、配当やらバリュー株、グロース株がどうなっているか調べてみました。
関連記事 >> 膨大なデータからモメンタム投資を説く。ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編
比較するETFは以下の通りです。
S&P500 ティッカー:SPY
米国株全般 ティッカー:VTI
小型株 ティッカー:VB
グロース株 ティッカー:VUG
バリュー株 ティッカー:VTV
増配株 ティッカー:VIG
高配当株 ティッカー:VYM
低ボラティリティ ティッカー:USMV
モメンタム ティッカー:MTUM

過去1年で見てみますと、オレンジのモメンタムが圧倒的なパフォーマンス。ピンクのグロース株もなかなか好調です。
一方、水色のバリュー株や高配当株は赤のS&P500に負けている状況です。
ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編ではモメンタムとバリュー株を組み合わせることを提案していましたが、このパフォーマンスを見るとバリュー株が冴えてない時にモメンタムが好調で、補完しあえると言える状況ではありました。
秋になるとトランプ政権の政策が上手くいかずに株価が下がるという話も春先はありましたが、結局株高が進みました。
競馬もそうですが、識者の予想というものは当らないものだとつくづく思うものです。
予想するとしても他者の意見はあくまでも一つのファクターぐらいにしておいた方が後悔は少ないのではないかと考えています。データでっかちになって失敗するのもまたギャンブルであり投資でもあるのが難しいところではありますけど。


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