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関東在住福岡人のまったり投資日記

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人口爆発でアジアで珍しいキリスト教国であるフィリピンのETF(EPHE)

EPHE-msci-philippines-20171112.jpg

新興国株式にはインデックスファンドを通してのみ投資を続けておりますが、将来的には数か国これはと思う国にETF使って投資する可能性も考えてはいます。iシェアーズの国別ETFのコストが下がれば前向きになれるんですが高いまま・・

その一環として個別の国のETFを確認していっていて先週は台湾でした。

関連記事 >> 日本人がアジアで最も親しみを感じる台湾のETF(EWT)

次はどこかということですが、台湾とも近いフィリピンについて調べてみようと思います。

最近大統領が16歳の時に人殺したということを言ってニュースにもなっています。基本的に政情不安のリスクがつきまとっている国の印象はぬぐえません。

ただし、今後に向けての明るい点としては人口爆発で国の人口が1億人を突破して世界10位以内を伺う勢いです。若年層が多く2050年予測でも増加が続く見込みです。

また、アジアでは珍しいキリスト教徒が大半を占めるキリスト教国であることも特徴でしょう。スペインとアメリカの影響が大きいでしょうけど、儒教やイスラム教の影響が強い国とは一線を画す特徴があるんじゃないかと。

もっともミンダナオ島にイスラム教徒がいてISISの残党が入り込んでいて、テロリスクもそれなりに問題になっている懸念点もあります。

そんなフィリピンへ投資できるETFとして、「iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(ティッカー:EPHE)」というETFがあります

経費率は0.64%と高いです。他の詳細を見てみますと、分配金利回りは0.69%、銘柄数42、PER21.77、PBR2.58。PERやPBR見る限りやや割高かもしれません。

では実際の中身はどうなのか?iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(ティッカー:EPHE)を詳細に調べてみました。

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iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(EPHE) セクター別比率


ETFの構成銘柄数が42と台湾と比較しても半分以下なので、どういう業種の構成になっているか確認してみました。

EPHE-sector-20190504.png

金融と不動産で半分を占めていますね。さらに資本財・サービス入れると4分の3を占めているという状況。

景気の影響を受けそうな業種が上位に来ていて且つ政情不安が重なるとなるとリスクは高そうな気がします。

不動産の比率が高いので、「フィリピン 不動産」で検索するとツアーと同時に被害者や問題点といった項目が上位に出てきます。

iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(EPHE) 構成上位企業

次に構成上位10社を見てみましょう。
EPHE-top10-20190504.png

上位5社のうち不動産関連2社、金融が2社という感じで続いていますね。

2番目と5番目に「AYALA」と出てくるので、関連会社かと調べてみたら、アヤラ・コーポレーションはフィリピンのアヤラ・グループによる株式公開会社・持株会社のようです。

多様な事業を展開しており、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなどを行う企業があるそうです。不動産やってるのがAYALA LANDです。

ちなみに組入れトップのSM Prime Holdings(SMPH)も小売り商業大手SMグループの親会社で、SMグループ傘下のショッピング・モール開発・運営最大手です。金融事業も持っているようです。

財閥的な企業があって、金融セクター・不動産関連が上位に来てるんでしょうね。

iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(EPHE) パフォーマンス vs VWO


では、EPHEのパフォーマンスはどうなのか?バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)と比較してみました。

EPHE-VWO-8y-20190504.png

設定来8年で見てみましたが、VWOを大きく上回ってます。ただ、値動きは激しく、2013年に大きく上昇してから上下に激しく変動している状況ですね。

単一国で投資するとなるとリスクは高めだという印象です。

iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(EPHE) まとめ


このパフォーマンスを見ると、以下の点は注意が必要です。

  • 金融・不動産関連が半分を占めているため景気変動の影響大。
  • 歴史的に政情不安がつきまとう。
  • キリスト教国ではあるが、テロリスクもある。

一方で、人口増が続くというのは可能性がありますし、教育水準が高く英語を話せるという長所もあります。

長所を見ると今後発展しそうな新興国の一つではありますが、短所も目をつぶって投資するかというと結構大きな問題のように思えます。

フィリピンに投資したいという場合は投資をするのに適したETFではありますが、経費率は高いですし直近のリスクは高めと考えます。
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