グロース株が好調なので、ハイテク企業のITバブル前後の株価をあえて調べてみた
バリュー株とグロース株の議論で、実際のところITバブルやリーマンショックの前はどういう状況だったのかということで、バリュー株とグロース株の状況を見ました。
関連記事 >> グロース株>バリュー株の状況は何かの予兆なのか?ITバブルやリーマンショック時の状況と比較
ITバブルの前はグロース>S&P500>バリューという感じでしたが、リーマンショック前はバリュー>S&P500>グロースという順番のパフォーマンスでした。
調べていて、現状はグロース株がバリュー株よりもパフォーマンスがいい状況ですので、ITバブル前の状況に近い感じはしましたね。
ITバブルの再現はなかなかないとは思いますが、ハイテク株が大きく上昇している状況では、ITバブル時ほどではないものの大きな下落があるかもしれませんので、ハイテク株のITバブル時の値動きを今回は調べてみました。
確認対象としては情報技術セクターの主要銘柄とAmazonの以下の5社です。
Amazon(AMZN)
インテル(INTL)
マイクロソフト(MSFT)
アップル(APPL)
シスコ(CSCO)
ITバブル発生の2000年から2004年までの5年の各企業の株価を調べてみました。
2000年~2004年のハイテク企業の株価推移
Amazon(AMZN)

最大マイナス90%を超えていて、2004年でも半減の状況です。
インテル(INTL)

こちらもマイナス90%レベルで下がりましたが、2004年には回復していました。
マイクロソフト(MSFT)

マイナス70%近くと他と比較してまともですが、2004年になっても2000年年始からマイナス50%の状況でした。
アップル(APPL)

こちらはマイナス80%近くまで下がりましたが、2004年には大きく上昇して回復。iPodが日本でも広がってきた時期だったと思います。iTunes Storeを認知したのも2004年頃だったような気がしますね。
シスコ(CSCO)

こちらもマイナス80%レベルで、2004年になっても2000年年始からマイナス60%ぐらいでした。
5年で回復した企業もありますが、まだ3,4年経っても沈んでいる企業が多いですね。次に大きな調整が起こった場合にここまで下がることはないかもしれませんが、こういうことがあると認識しておきたい。
2000年から現在までのパフォーマンスを見てみると・・
参考までに2000年から現在までのパフォーマンスをS&P500と比較する意味で作成してみました。

アップルが凄すぎていびつな形のグラフとなってしまいました。
細かく見ると、シスコは2000年年始の株価を超えていない、マイクロソフトはS&P500に負けているという状況です。
S&P500に勝ってる3社に関しては、インテルとアップルが2004年に回復していただけあって、リーマンショック後も順調に株価が上昇しています。
異なるのはAmazonでリーマンショック後、株価が大きく上昇していて、特に2015年からの上昇幅が大きいです。
ハイテク企業の最新技術を見ておりますと、ものすごい可能性を感じさせるものが多いので投資してみたいですし、こういう大きく上昇する銘柄をポートフォリオに組み入れてみたくはなります。
しかし、この15年以上の期間の株価の動きを見ると、おじけづくといいますか一種の怖さを覚えます。


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