楽天・新興国株式インデックスとEXE-iつみたて新興国株式の投資するETFの違い
楽天・新興国株式インデックスが設定された直後で、SBIがあらたにEXE-iつみたてということで2本新しいファンドを作って対抗してきました。
関連記事 >> 楽天バンガードに対抗?SBI証券、EXE-iシリーズで新たに全世界株式、新興国株式のファンドを設定へ。
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは従来のEXE-iシリーズと同様に複数のETFに投資する形ですが、新興国株式の方は楽天同様単独のETFに投資する運用方式です。
ただ、投資するETFの対象がそれぞれ違います。
楽天・新興国株式インデックス:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(ティッカー:VWO)
EXE-iつみたて新興国株式ファンド:シュワブエマージングマーケッツエクイティETF(ティッカー:SCHE)
この2つのETFはVWOが小型株や中国A株を含みます。おまけにシュワブのSCHEは日本の大手ネット証券でも取り扱いがありませんので、実際の中身の違いってどんなものか?と気になったので調べてみました。
VWOとSCHE比較
銘柄数や経費率をまとめますと以下の通りです。
ティッカー | VWO | SCHE |
銘柄数 | 3851 | 863 |
配当率 | 2.31% | 1.8% |
PER | 16.71 | 15.86 |
PBR | 1.76 | 1.75 |
経費率 | 0.14% | 0.13% |
バンガードのVWOの方が銘柄数が多く分散されています。配当率もややVWOの方が高めです。
では、ETFの構成の中身を見てみましょう。
VWOとSCHE 投資先国別比率
まず新興国の国別の比率を見てみましょう。バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)

シュワブエマージングマーケッツエクイティETF(SCHE)

香港、台湾、中国の比率が数%違うようですね。中国A株が含まれる分、VWOの中国の比率が高くなっています。
VWOとSCHE 投資セクター別比率
次にセクター別の比率を見てみます。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)

シュワブエマージングマーケッツエクイティETF(SCHE)

SCHEの方が金融セクターとテクノロジーセクターに偏重しています。ただ、国別ほどVWOと差はないですね。
VWOとSCHE パフォーマンス比較
では、実際のところパフォーマンスはどうなのでしょうか?過去1年で比較すると・・

やや赤のSCHEの方が上回っていますね。SCHE設定以来の約7年で見てみますと

やや青のVWOの方がパフォーマンス良いですね。ただ、短期で見ても長期で見ても小型株や中国A株の有無の差はあまり気にしなくていいレベルです。
投資しているETFでコストやパフォーマンスに大きな差はありませんので、楽天・新興国株式インデックスとEXE-iつみたて新興国株式で違いが表れるとすれば、実際の運用でコストやベンチマークとのかい離にがどれくらいになるかという点ではないでしょうか?


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