靴にすべてをJUST DO IT. SHOE DOGを読んで
わたしの前後の世代はジャンプの部数のピークの頃にジャンプを読みだした人が多く、ジャンプの象徴といいますとドラゴンボールとスラムダンクなわけですね。
さらにタイミング的にマイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズの黄金期に重なっていて、野茂が大リーグ挑戦しても大リーグの中継はさほどない状況でしたkら、BSでは結構NBAの中継があった印象です。
ちょうどその時期にバスケットゴールを立てたり、家の2階の部分にバスケットゴールぶら下げてる家庭も多かったので、今ではそれが遺跡的な感じになっちゃってる家も実家の近所にあります。バスケットボール持っている家庭もいまより多かったでしょう。
マイケル・ジョーダン全盛期でしたので、やはりNIKEを履いてる人が多かったですね。エアマックス狩りが横行するレベルでしたし。なお当方が通っていた学校では、画鋲らしきもので穴をあけて空気だけ抜くという鬼畜な事件もありました。
世代的にマイケル・ジョーダンとロナウド(ガチャピン似のブラジルの方)の印象が強いNIKEですけど、いかにして発展してきたのか?
「ナイキ」の創始者フィル・ナイトの自伝「SHOE DOG(シュードッグ)」が、日本語翻訳版で発売されて評判がいいようですので、購入して読みました。
ナイキ創始者が1962年の日本訪問から1980年の株式公開までの、世界的企業になる過程が、創始者の視点からここまで書くかという内面まで生々しく書かれています。
550pに及ぶ超大作ですけど、噂にたがわぬいい本だと思いました。
他のアメリカの大企業の創業者と比較すると人間味がある
はもともとBlue Ribbon Sportsという会社名で始めたころから、資金問題、取引先の裏切り、仲間の裏切り、FBIの捜査、工場探しと苦難の連続なんですけど、なんとかして乗り切っていくんですね。
周りに有能な人間を取りこんでいきながら、やがて世界的な企業になっていく過程を赤裸々に書いているわけですが、Amazonのジェフ・ベゾスやマクドナルドのレイ・クロックとは違って人間味があるなと。
Amazon創始者ジェフ・ベゾスの記事 >> amazonという企業の成り立ちを知る
マクドナルド創業者レイ・クロックの記事 >> いかにしてマクドナルドは大きくなったか?マクドナルド創業者による自伝、成功はゴミ箱の中にを読んで
ところどころ無茶苦茶やなと思う部分もあるものの、いったん取り込んだ仲間の面倒見はかなりいい印象を受けましたし、最初の奥さんを大切にしてますので腰掛の嫁がいたレイ・クロックとは違うなと。
そして訴訟になって裁判所に出廷した時の心情も正直に書かれていて、冷徹な人間という感じはしないです。
また、スピーチのうまさもあって、オニツカ(現アシックス)と手を切った時の発言を見ると、モチベータとしての才能もあるんじゃないかと感じました。
取引先だけでなく日本の影響が大きいNIKE
NIKEの前身であるBlue Ribbon Sportsはアメリカにおけるオニツカタイガーの販売代理店で、日本を訪れた時の描写が多いです。
それだけでなく、富士山の登山を経験していますし、禅の影響も大きく受けています。
売り上げが伸びているのに資金繰りに苦しむ状態となった時に、日商岩井の支援で救われたり、目指す企業としてソニーを上げていたりと日本に対するリスクペクト的なものを読んでいて感じました。
日本の企業とのやりとりで大きくなっただけに、ジェフ・ベゾスやレイ・クロックとはちょっと異なる性格になったのもあるかもしれません。
世界一のスポーツメーカーになるためにはここまで大変なのか
読んでいくと苦難の連続ですので、世界一のスポーツメーカーになるためにはここまで大変なのかと思いますね。
成功への道が歪曲しすぎているので、創業事例から学ぶことは余りないとい印象です。
ただ、スポーツメーカーの業界のシェアを奪うのはここまで大変なのかと思いますし、NIKE並に優れた経営者とチームではないと成し遂げられなかったのではないかと。
そういう意味でNIKEの成り立ちを知ることで、人々は何故NIKEを履くのかというのも、本を読み終えた後わかる気がします。今後そう簡単にNIKEの優位性は揺らがないんじゃないかと思いました。
投資をする人にとってはブランドを1から立ち上げて世界のトップまで持っていくのがどれだけ大変かということと、一度シェア取ると優位性ができるということを理解するのにはいい本だなと。
付け加えると、ランニングを趣味にしている人はこの本読み終わった後、走りたくなるでしょうね。苦難の連続の様子が描かれていますけど、読み終えた後は走りたくなる内容になってます。
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W杯まであと少しなのでNIKE(NKE)について調べてみました - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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