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イェール大学財団最高責任者デイビッド・スウェンセンのおすすめポートフォリオを検証

Yale-Universit-yportfolio-20171202.jpg

先日、世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方の感想の記事を書きましたが、上巻的存在でもっとも興味深かったのがレイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」でした。

関連記事 >> 貯蓄→投資から黄金ポートフォリオの作り方まで学べる、世界のエリート投資家は何を考えているのか

基本的にアメリカ人向けに作られているため、米国債券と米国株に金と商品取引を組み合わせたものになっていました。個人的には米国長期債重視の考えは自分のポートフォリオに反映させていきたいなと。

レイ・ダリオの黄金ポートフォリオの記事 >> レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた
山崎式ポートフォリオの記事 >> 山崎式日本版オールシーズンズ・ポートフォリオを検証してみた

そして、巻末に山崎元氏が日本版的なポートフォリオを提唱していて、日本版に当てはめるとかなり守備的なんだなということがわかりました。

ただ、この本にはもう一つポートフォリオが載っています。エール大学財団のデイビッド・スウェンセンが個人投資家に薦める資産配分が載っているのですね。

レイ・ダリオのポートフォリオが米国偏重なのですが、デイビッド・スウェンセンのポートフォリオはオーソドックスで株式に関しては米国外や新興国にも分散した形になっていました。

株式を世界的に分散するとどうなるのかということで、今回はデイビッド・スウェンセンのポートフォリオを検証してみようと思います。

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個人投資家に勧める資産配分


ディビッド・スウェンセンが勧める各資産への資産配分は以下の通りです。

    ①米国内株 20%
    ②外国株(米国外先進国) 20%
    ③エマージング・マーケット 10%
    ④不動産投資信託(REIT) 20%
    ⑤長期米国債 15%
    ⑥米国物価連動国債(TIPS) 15%

ちなみにエマージング・マーケットに関しては、ブラジル、ベトナム、南アフリカ、インドネシアといった激しい値動きをする発展途上国の株にいくらかは投資することを好むと言及していました。

ちなみにこの資産配分で1997年4月から2014年3月までのパフォーマンスは年平均利回りが7.86%。ITバブル時にS&P500が50%下落した時にマイナス4.572%で踏みとどまっていました。

リーマンショック時はエマージングへの投資比率も高いのですけど、下落幅はS&P500よりも6%小さいという結果になりました。

では、これを海外ETFにあてはめるとどうなるのか検証してみました。

ETFを使ったポートフォリオ


検証するには期間が長い方がよいと考えまして、iシェアーズやバンガードのETFを使ってまずは検証してみます。

    米国株式:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:IVV)
    米国外株式(新興国含む):バンガード®・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(ティッカー:VEU)
    不動産投資信託(REIT):iシェアーズ 米国不動産ETF(ティッカー:IYR)
    米国長期債:iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(ティッカー:TLT)
    米国物価連動国債:iシェアーズ 米国物価連動国債ETF(ティッカー:TIP)

米国外株式と新興国株式分をどうするか迷ったのですが、VEUでまとめてみました。

VEU-porfolio-20171202.png
米国外先進国が24%、新興国が6%ぐらいにしました。新興国株式に関してはいくらかは投資ということでこれくらいがいいんじゃないかと独断と偏見で判断しました。

ポートフォリオとS&P500をETFのポートフォリオで検証できる最大期間(約10年半)で検証しますと・・

VTI-VEU-IYR-TLT-TIP-10y-20171202.png

過去10年で水色のS&P500がリターン138.2%、ボラティリティ20.1%に対し、ポートフォリオはリターン74.5%、ボラティリティ12.9%。

レイ・ダリオのポートフォリオがポートフォリオはリターン94.2%、ボラティリティ7.1%ぐらいでしたから、株式に米国がい入れた分、ボラティリティが上昇していますね。

長期債と物価連動国債を3割組み込んでいますが、レイ・ダリオのポートフォリオと比較して比率は低いため、リーマンショック時にはあまりクッションになっていません。

では、各年のパフォーマンスはどうなのか?

ポートフォリオの各年のパフォーマンス


VTI-VEU-IYR-TLT-TIP-total-return-10y-20171202.png

リーマンショックの2008年と欧州の債務危機で株価がさえなかった2011年はS&P500に勝っていますね。ディフェンス面を考慮したポートフォリオにしてはちょっと物足りなさも覚えます。

米国株の比率が株式だけでみると4割ですけど、個人的にはVT並に50%超えぐらいの比率がベターなんではないかと。

個人的に守備重視の方針で冬のボーナス投資を行おうと考えています。

関連記事 >> カウンター狙いの体勢はとりつつ守り重視な2017年冬のNISA戦略

攻めばかりではなく、守りを意識する時期と考えますので、物価連動国債や米国長期債についてのポートフォリオは参考になりましたし、その考えを徐々にポートフォリオに反映させていこうかと思います

追記:デビット・スウェンセンのポートフォリオをPortfolio Visualizerでも分析しています。

イェール大学財団最高責任者がおすすめするポートフォリオを再検証 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

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