バリューとグロース、モメンタムの組み合わせを考えてみる
海外ETFの情報に関してはETF.comなどの情報を重宝しておりまして、他のサイトで見つけた情報もだいたい元のソースはETF.comだったります。
そんな中、以下のETF.comの情報を基にした以下の情報を見ました。
Vanguard、アクティブ運用ファクター ETF を申請
Vanguard U.S. Minimum Volatility ETF
Vanguard U.S. Value Factor ETF
Vanguard U.S. Momentum Factor ETF
Vanguard U.S. Liquidity Factor ETF
Vanguard U.S. Quality Factor ETF
Vanguard U.S. Multifactor ETF
シングルファクター ETF のコストは0.13%、5ファクターを考慮するマルチファクター ETF のコストは0.18%です。
どうやらバンガードもモメンタムとか低ボラティリティのETFを出すようです。
iSharesが4年以上前に類似のファクターのETFを出しているのですが、大手ネット証券では扱いなし。バンガードがETFで出してきたとなると、バンガードに期待ということになるかもしれません。
個人的にはモメンタムというファクターは面白そうだと考えておりまして、先月はウォール街のモメンタムウォーカーの個別銘柄編を学習がてらに読んだりしています。
関連記事 >> 膨大なデータからモメンタム投資を説く。ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編
モメンタム投資とバリュー投資とは親和性が高く、ポートフォリオ内で互いに高度に補完し合える
気になったのは上記のモメンタムとバリューの組み合わせってどうなのか?ということです。本当に補完しあえるのか確認してみました。
モメンタムとバリューとグロース
まずiシェアーズの米国株モメンタムETF(MTUM)とバンガードの米国バリュー株ETF(VTV)、バンガードの米国グロース株ETF(VUG)の直近の値動きを見てみます。
グロース株を入れたのは、本の中ではモメンタム≠グロースではないものの、グロース+バリューの組み合わせも検証されていまたからです。

株価が好調なので赤のモメンタムがかなり強い。緑のグロースもなかなかで、青のバリュー株は遅れているという状況ですね。
では、実際のところ効果はあるのか?バリュー株50%、グロース株やモメンタム株50%の比率のポートフォリオで検証してみました。
バリュー株(VTV):グロース株(VUG)=50:50

まず、バリューとグロースの組み合わせのポートフォリオをS&P500と比較してみましたが、リターン見てもボラティリティ見てもほとんどS&P500と差がないですね。
確かにバリュー株の補完になってるという感じはありますが。
バリュー株(VTV):モメンタム株(MTUM)=50:50
では、モメンタムとの組わせはどうなのでしょうか?

ボラティリティはS&P500とは変わらず、リターンはモメンタムとの組わせでS&P500を上回ってます。
株価が好調な時のモメンタムのいいところとを取り入れつつバリューの特性を生かすという意味でこの組み合わせの方が効果があるんでしょうね。
iシェアーズ・エッジMSCI USAモメンタム・ファクター(ティッカー:MTUM)が設定から4年ですので、ETFでの組み合わせるとどうなるのかもう少し長期で見てみたいなと思いました。
バリューとモメンタムに補完性があるのでれあるならば、バリュー株ETFとモメンタム株ETFの両方に含まれる銘柄があれば、その銘柄に個別に投資するというのありかと思いました。
ただ、どれだけ強くて安い銘柄があるかというと不透明な気もしますが。
ともあれ大手ネット証券におかれましては、iシェアーズ・エッジMSCI USAモメンタム・ファクター(ティッカー:MTUM)が買えるようにしてほしいです。
ウォール街のモメンタムウォーカー 〔個別銘柄編〕 (ウィザードブックシリーズ)
posted with ヨメレバ
ウェスリー・R・グレイ,ジョン(ジャック)・R・ボーゲル パンローリング 2017-10-15


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