楽天証券とSBI証券の米国株式のランキングを見ると、ランキング外の企業に注目したくなる
だいたい半年に1回のペースで投資関連のセミナーに参加しているわけですが、その中には証券会社の人気銘柄的なものが載った広告が入ってることが結構あります。
直近のセミナーの記事 >> 4年連続で参加となった六本木開催のモーニングスターETFカンファレンス2017
土曜日に参加したモーニングスターETFカンファレンス2017ですと、協賛にはマネックス、楽天、SBIとネット大手が入ってますので、その3社の広告が入っていました。
その中で、楽天証券の資料に米国株式と米国上場ETFの売買人数のランキングが載っていました。
米国上場ETFのランキングを見ますと、納得できる並びだとは思います。
アメリカが多いとはいえ、新興国も多く、配当からハイテク、債券も入っていてそこまで偏っている印象はないですね。まぁ、SPY500関連の商品は多くなっていますけど。
ところが米国株式のランキング見ると偏ってないかと思いましたね。
楽天証券米国株式(ADR含む)売買人数TOP15(2017年1月~9月)
特定の業種に偏ってるのかという感想を持ちましたので、先週のSBI証券の米国株式の当社週間保有残高ランキングを見てもあまり変わらない面子でした(※ADR除いたランキング)。

ちなみに楽天のランキングは売買人数のTOP15はどういう面子がランキング上位かといいますと・・
順位 | ティッカー | 銘柄名 | 業種 |
1 | AMZN | アマゾン | サービス |
2 | NVDA | エヌビディア | 通信機器 |
3 | AAPL | アップル | IT・通信 |
4 | TSLA | テスラ | 自動車 |
5 | BABA | アリババ | IT・通信 |
6 | FB | フェイスブック | IT・通信 |
7 | GOOGL | アルファベット クラスA | IT・通信 |
8 | GOOG | アルファベット クラスC | IT・通信 |
9 | IBM | IBM | IT・通信 |
10 | T | AT&T | 通信サービス |
11 | KO | コカコーラ | 飲料 |
12 | MSFT | マイクロソフト | IT・通信 |
13 | GE | ゼネラル・エレクトリック | コングロマリット |
14 | JNJ | ジョンソン・エンド・ジョンソン | トイレタリー |
15 | XOM | エクソンモービル | ガス・パイプライン |
ジョンソン&ジョンソンがトイレタリーだったり、エクソンモービルはガス・パイプラインだったりと業種の定義をどういう風に分けてるのかよくわからない面もありますが、一目で見てIT・通信多すぎじゃないか?と思うわけです。
エヌビディアとかAmazonもIT寄りな面もありますので、この偏りはちょっと不気味な感じがします。日本でこういう感じなので、アメリカでも同じ傾向はあるかもしれませんけど。
ITバブルの時ってこんな感じで業種が偏っていたとしたら、嫌な予感がする状況のような気がします。
当然、将来的にGoogleやAmazonあたりの企業はもっと大きくなるとは思います。エヌビディアも今後を考えると成長すると思います。でも、ここまで人気になってるとは。
逆にいうとランキングに上がっていない業種や企業を探したくなる
競馬で人気薄の馬を絡めて回収率上げることを考えている人間ですので、どうしても逆張り的にランキングに上がっていない企業を買いたくなるものです。
ランキング上位で目立たない業種且つ将来的に伸びそうな分野としては、バイオ・ヘルスケアのような気がしますね。ジョンソン&ジョンソンが入っていますけど。
数年前に下落がありましたから、GoogleとかAmazon的な企業が目立っていない状況ですが、先がある産業だと考えますけどね。ということで以下の本を買ったので、年末年始は学習を予定しております。
ヘルスケア産業のデジタル経営革命 破壊的変化を強みに変える次世代ビジネスモデルと最新戦略
posted with ヨメレバ
ジェフ・エルトン,アン・オリオーダン 日経BP社 2017-10-19
もう1点はIT・通信が多く上がっている中で、あえてランキングに入ってない企業がいいかなと。
インテルは上位TOP15には入ってないかもしれませんが、ランキング外の直後に来ていてもおかしくないので他と考えると、最近SBI証券で買えるようになった台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー (TSMC)なんかは面白いかなと。
半導体のシェアを握ってますし、アップル、ARM、エヌビディアあたりとも関係が深いですからね。PERとかもまだ落ち着いてる感じですし。台湾情勢と半導体価格の推移の影響は大きい銘柄ではありますけど。
ともあれ、AIで恩恵はIT・通信以外の業種でも受けると考えるんですよね。生き残り企業に投資をし続けると言う意味でETFでいいんじゃないかと思うと同時に、少額は伸びそうな企業を調べて投資していくことも将来的にはやりたいと考えています。


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