仕事でも投資でも転換点を生き延びるのに重要なパラノイアな性格
心配性な人って世の中に結構いると思います。
かくいう私も心配性な気質がありまして、大勢の前で説明する1日前寝られないとか、数時間前ってガチガチに緊張してテンパってることがありますし、マイナスなことを結構考える人間です。
一応、本番となると取り繕ってなんとかなるタイプの人間ではありますが、私よりも心配性で、緊張で胃が痛いのか胃を抑える人もいたりするので、逆に緊張せずにこなせる人からしたら心配性の人間って見てて不安に思われるのかもしれません。
そんな心配性な人間はデメリットもあると思うのですが、仕事とか投資でもメリットもあるとパラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのかを読んでいて実感しましたね。
この本はインテルの元会長であるアンドリュー・S・グローブ氏が、80年代のチップのバグで4億7500万ドルの巨額損失を計上したり、日本メーカーの攻勢で主力メモリー事業からの撤退をしたりした経験から、「戦略転換点」を見極め、予測不可能な世界でしぶとく生き残ることについて書かれたものです。
パラノイアというのは病的な心配性のことを指すのですが、AIの進化や株式が上昇を続ける現状、いつか来る転換点で結構役立つことを上げてたのでピックアップしてみました。
戦略転換点を迎えていないか現状について確認すること
自社の戦略転換点を迎えていないのか?という意味における確認事項として以下の項目があげられていました。
- その話は、自分の将来にも起きうる変化なのだろうか?
- 重要な変化はどのような形で表れるのだろうか?
- 会社で日常的に得られるビジネス情報から、変化に気づくことはできるか?
- 自社の業績から、このような変化が自分に近づいてくるのを予測できるか?
- 自分の懸念を上司に話すことができるか?
- 業界の変化によって自社が影響を受ける可能性はどれほどあるだろうか?
- ほかの業界で始まった展開が自分の仕事にどう波及しうるか検討する。
自分の懸念を上司に話すことができるか?という点を除くと、投資を行う際にも役立ちそうな項目です。
個人的に最近将来のビジネスになる技術の講習会ということで、20人近くの講習会的なものに出たんですけど、講師は3人で全て結構年行ってる人達。社内なのでゆるゆるなのはいいのですが、説明を聞いていたらこれは顧客が既存から広がらんなと。
もう少し上記項目の視点が必要だと考えるのですが、その辺の説明なし。
詰めの甘さを感じましたし、顧客との関係で何か制限でもあるのかとも思いましたね。仮に戦略転換点迫ってきた時に不安を覚えました。
死の谷を越えるようなキャリアの移行を始める前に確認すること。
では、実際に戦略転換点を迎えて、業績に多大な影響を受ける死の谷の状態を迎える前にどう行動すべきなのか?
- 今後2,3年に業界の本質はどうなっていくか
- これは、これから自分が働きたい業界だろうか?
- 自社にはこの業界で成功する見込みがあるだろうか?
インテルの80年代後半から90年代前半の事例が書いてあるわけですが、結局こういう確認って楽天的な人よりも心配性な人の方が考えることが多いですし、何かの予兆にも気づきやすいかなと。
AI関連技術が進化し、株価が上がり続けている状況だからこそパラノイア的な考え方
AI関連技術が進化した後に何があるかというと、結構な数の産業が影響を受けると思うんですね。そういう意味で、今日取り上げた項目って今後特に考えていかないと、おいていかれた時に対応できないなと。
ある意味、戦略転換点に絡む技術を追って稼げるだけ稼いだ後、また他の戦略転換点に絡む技術をおうということを繰り返しが今後の労働で必要になる時代になる可能性もあるかと考えています。
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投資でも今は株価が上がり続けていますが、今後は上がったり下がったりと色んな可能性が考えられるわけで、立ち止まって色んな可能性を考える時が来ているのかなと思います。
そういう意味でパラノイア(超心配性)的に考えるって重要なんじゃないかと。
20年以上前に書かれたこの本が何故今再版されたかというと、技術革新によって仕事も投資も今後どうなるかわからない事象が多く起こるからこそ、先を心配して立ち止まって現状を見つめ直すことを提唱したかったからではないかと個人的には考えます。



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