楽天投信投資顧問、バンガード米国高配当株式ETF(VYM)に投資する楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドを新規設定へ
今年もあと1週間という時期になりましたが、今年はインデックスファンドのコスト競争が激化した1年であったと考えます。
つみたてNISAが契機だったとはいえ、eMAXIS Slimシリーズと楽天バンガードはとくに大きな事件といっていい事象であったかと。
そんな楽天バンガードがまたまた動いてきました。
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
バンガード米国高配当株式ETF(ティッカー:VYM)に投資するファンドをこのタイミングで設定してきました。来年の1月10日付設定となっています。つみたてNISAは今のところ対象外ですが、需要があると見込んでからでしょうかね?
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楽天バンガードが動いた後に、SBI証券もEXE-iシリーズで動いてきただけに来年も新たなファンドが登場してくる可能性は高そうです。
EXE-i関連記事 >> 楽天バンガードに対抗?SBI証券、EXE-iシリーズで新たに全世界株式、新興国株式のファンドを設定へ。
モーニングスターのセミナーではそこまで新規にファンドを投入することを強調していませんでしたが、裏では動いていましたね。
関連記事 >> 4年連続で参加となった六本木開催のモーニングスターETFカンファレンス2017
気になることがありますので概要も含めて調べてみました。
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの概要
名称:楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
投資するETF:バンガード米国高配当株式ETF(ティッカー:VYM)
信託報酬:0.1296%+ETF(VYM)0.08%=0.2096%
設定日:平成30年1月10日
販売会社:楽天証券、マネックス証券、SBI証券
最初から大手ネット証券3社でも取り扱いとなりますね。
ETFで購入している人も多いVYMですから、これを1000円とかで積み立てれるようになるのは大きいのではないでしょうか?
ただ、引っかかる点は配当に対する課税ですね。年間3%程度の配当率なんですけど、その扱いはどうなっているのか気になることろです。
また、パフォーマンスに関してこれだけ株価が上がった中で留意しておきたいのは調整が起こった時。

VYM(赤)とVIG(青)設定以来のパフォーマンスをS&P500(緑)と比較しますと、大きく下がっているリーマンショック近辺で、連続増配の青のVIGは下落耐性が見られますが、VYMはS&P500並に下落しているというのも特徴です。
また、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(ティッカー:HDV)ほど特定の業種に偏りがなく銘柄数が多く分散されているため、期間によっても他の配当系ETFともパフォーマンスの差があります。


iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(ティッカー:HDV)に投資しつつ、楽天バンガードでVYMに投資するという手法も面白いかもしれません。
楽天バンガードの現状の総資産
現状の楽天バンガード総資産の動向が気になったので調べてみました。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT) 16億
楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 33.51億
楽天・新興国株式インデックス・ファンド(VWO) 1.91億
楽天・新興国株式は設定以来1カ月程度ではありますが、この出足はどうなのか?という気がしますね。現状の相場を反映してか
楽天・全米株式インデックス・ファンドが楽天・全世界株式インデックス・ファンドにダブルスコア付けてる状況です。
ちなみにまだ設定から半月程度のEXE-iつみたてを見てみると・・
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 0.71憶
EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.41億
新興国株式はあまり資金が流入している状況ではなさそうです。
楽天バンガードが次に投入してきそうなファンドは?
立て続けに4本設定してきたわけですが、じゃあ次は何を出してくるかというと、参考になるのは楽天証券の海外ETFの売買人数のランキングですね。
関連記事 >> 楽天証券とSBI証券の米国株式のランキングを見ると、ランキング外の企業に注目したくなる
海外ETFで上位のうち、VT、VTI、VWO、VYMが登場。となるとS&P500(VOO)か米国債(BND)になりそうな感じがします。SBI証券の12/18~12/22の買付金額ランキング見ても上位10本でランクインしているのはこの6本ですし。
ただ、SBI証券だと10位にバンガード 米国生活必需品セクターETF(VDC)がランクインしているのでセクターETFも可能性としては無きにしも非ず。
他の米国外先進国となると、EXE-iにバンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)が組み込まれていますので、バンガードFTSE先進国市場ETF(VEA)の方が可能性は高そうです。
ただ、米国外先進国ってあまり人気はないのではないか?という印象もあるのでどうなりますかね。
SPDRのETFを調べてみると、高配当もあるのでEXE-iも投入してくる可能性あり
ちなみにSPDRも高配当ETFあるんじゃないかと調べてみたら、SPYDというS&P500高配当ETFがありました。Schwab US Dividend Equity ETF (SCHD)という配当系ETFもあります。
関連記事 >> 米国高配当株にプラスアルファを加えたETF(SCHD)の現状を他の米国高配当株ETFと比較してみた
近いうちにSPDRかシュワブでEXE-iが投入してくる可能性もあると考えます。


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