株式だけレバレッジをかけるとポートフォリオのパフォーマンスはどうなるのか?
年末も押し迫ってくると競馬の有馬記念&東京大賞典だけではなく競輪や競艇でもビッグレースが続きます。
基本的に公営ギャンブルは2番目や3番目に来るものを当てるものと、上位2番目、3番目を順番に当てるかけ方があります。当然確率的にも低くなるため順番を当てる方の当ったときのリターンは大きくなります。
自分がかけれる金額と、当てるためにはどうするか、リターンをどれくらい欲しいのかで色々と考えるものです。
馬のスピードを測定する方法を取り入れてましたが、加齢で衰えた場合とかどう対応するのだろ?と思いましたが・・
さて、競馬をやる場合私は2着や3着までに来た馬を順番関係なしに当てる方を好みますが、リターンを上げるために3連単(3着まで順番に当てる)系を狙うのもよくわかります。点数は増えるものの少額で10万超えが結構起こりえますし。
ただ、3着までに来た馬が合ってても順番が違ってハズレてゼロというのはかなりしんどいものがありますし、当てようとすると合計の金額が膨れ上がるので私は3連複(3着まで着た馬を当てる)なんですね。
ここ数日有馬記念モードだったわけですが、レバレッジを使った投資手法にも近いものがあるなと考えております。無論、どれくらい回収できるかをオッズで賭け金の傾斜をかける場合もポートフォリオの生成に類似する点もあります。
関連記事 >> 可変レバレッジド・ポートフォリオで気になったことを調べてみた
先週、可変レバレッジド・ポートフォリオについてレバレッジかけない場合のパフォーマンスを調べたのですが、個人的にリスクとる部分と守りの部分を考える人間として、株式だけレバレッジをかけたポートフォリオってどうなるのか気になりました。
ということで調べてみました。
株式だけレバレッジをかけるとどうなるのか?
値動きの小さい米国債ETF(BND)と株式下落時に反発する米国長期債(TLT)をポートフォリオで下落耐性はかなりあると考えて、株式だけレバレッジをかけたETFを使用し、ポートフォリオを検証してみました。
ポートフォリオ1:SPXL30%、TLT30%、BND40%
ポートフォリオ2:可変式レベレッジ・ポートフォリオ(SPXL35%、TMF25%、BND40%)
ポートフォリオ3:SPXL40%、TLT30%、BND30%
ポートフォリオ1は債券にヘッジをかけない分、株式の比率を下げたポートフォリオ、逆にポートフォリオ3は株式の比率を上げて、BNDの比率を減らしてみました。

このポートフォリオのパフォーマンスがどうなるのか?

結果的を見ると、可変式レバレッジポートフォリオほどではなくても、十分なリターンは出せそうです。レバレッジかけた株式の部分を大きくすると最大下落幅は大きくなりますがリターンが報われています。
ただ、この期間大きな下落がなかっただけに、3割下落とかになるとどうなるのかは気になるところですね。

約8年で分散して3倍超えですからポートフォリオ1で十分じゃないかとも思えます。長期債もレバレッジかけるのは・・という考えでもこういう選択肢はあるかと。

2010年からだと株式が上昇している時期ですのでなかなか比較が難しい面もあります。
可変レバレッジ・ポートフォリオは株と債券両方上昇した2011年と2014年に強さを発揮してるのですが、逆に両方冴えなかった場合は2015年のようになります。
S&P500と米国長期債は逆相関性があるので、同時に長期的に下落するケースがあるのかというと疑問ではありますが。
とはいえ投資は不確実なこともおきえますし、絶対ということもありません。さまざまな事象をピックアップして検証していきつつ自分のポートフォリオにどういう影響を与えるのかについて、来年も色々と検証していきたいと思います。


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