いぬ年の2018年ダウの犬投資法の対象10銘柄のパフォーマンスを調べてみた
ダウの犬というNYダウ構成銘柄30種のうち、配当利回りが高い銘柄を10種類選んで投資する方法があります。
ちょっと古い2014年までのデータですが、2001年からの年間平均では犬が8.9%、ダウ平均が7.65、S&P500が7.25%。2014年1年間、2010年~2014年の区切りでも犬がダウ平均に勝っていました。
配当利回りが高い銘柄且つダウ平均に勝っているということで高配当株ETFに投資している人間としては、対象銘柄が気になるものです。
ということで2017年と2018年のダウの犬について昨年と同様にまとめたいと思います。
関連記事 >> 2017年ダウの犬投資法の投資対象10銘柄のパフォーマンスを調べてみた
ちなみに2017年ダウの犬のトータルリターンは以下のサイトに詳細が載っていました。
参考記事:NYダウ構成銘柄の2017年トータルリターンと2018年ダウの犬
ハイテク株やグロース株が強い状況で、S&P500に勝っているのはまずまずかと思います。2017年ダウの犬のトータルリターンは+23.1%でした。
インデックスと比較すると、ナスダック100(+32.7%)>ダウ平均(+28.1%)>2017年ダウの犬(+23.1%)>S&P500(+21.7%)になります。S&P500には勝っていますが、ダウ平均に負けているので微妙な感じですね。
2017年のデータを基に2018年ダウの犬のポートフォリオに組み込まれる10銘柄はというと以下の通りです。
ベライゾン VZ
ファイザー PFE
シェブロン CVX
P&G PG
シスコ CSCO
コカコーラ KO
IBM IBM
エクソン・モービル XOM
GE GE
メルク MRK
P&GとGEが入れ替わりで入ってきました。これらの企業の昨年のパフォーマンスってどうなんだろということで、S&P500と比較してみました。
P&G(PG)、ベライゾン(VZ)、ファイザー(PFE)、シェブロン(CVX)、シスコ(CSCO)
まずはP&G(PG)、ベライゾン(VZ)、ファイザー(PFE)、シェブロン(CVX)、シスコ(CSCO)をS&P500 ETF(SPY)とSPDRダウ工業株平均ETF(DIA)と比較してみました。

S&P500よりもダウ工業株平均の方がパフォーマンスがいい1年でしたが、1年で見てみると水色のシスコ(CSCO)は1年トータルで上回っています。
一方、青のベライゾンとピンクのシェブロンは1年通してさえないまま終了しています。原油価格が上昇しているので、シェブロンは持ち直してきている雰囲気はあります。
では、他の5銘柄はどうかといいますと・・
コカコーラ(KO)、IBM(IBM)、エクソン・モービル(XOM)、GE(GE)、メルク(MRK)

S&P500やダウ工業平均に負けています。赤のコカコーラ以外は大負けの状況です。水色のメルクも安定していたのですが、10月に欧州で肺がん治療薬の承認申請を撤回があって急落しています。
そして、一部でも話題に上がっていましたが、ピンクのGEは40%以上のマイナスのまま昨年終了。配当も半減したのですけどダウの犬にまだ残ってるんですね。
流石にそろそろ持ち直しそうな気もしますけど、今年はどうなるでしょうか?
2018年除外された2社(ボーイング:BA、キャタピラー:CAT)の株価はどうなっているのか?
さて、ここで気になるのは2018年ダウの犬は2銘柄(P&G、GE)が入ったわけで、2017年ダウの犬の中から外れた2銘柄があります。
その2銘柄はボーイング(BA)とキャタピラー(CAT)なんですが、昨年のパフォーマンスを見てみますと・・

まさに圧巻ですね。S&P500に2017年ダウの犬が勝てたのはGEが急落したのをこの2銘柄で埋め合わせたのが大きいでしょうね。
中国関連の売り上げが大きいキャタピラーにとって新興国株式が好調なのは追い風になったでしょうね。
2018年追加された2社(P&G、GE)の株価はどうなっているのか?
最後に今年ダウの犬に入ったP&GとGEは長めのスパンでみてみましょう。

GEは10年で見てもさえない状況が続いてるんですね。この状態が続いてるのを見ますと、逆張りというよりは厳しい状況で手を出したくないなと思いたくなりますけど・・今後回復するんでしょうかね?
ダウの犬投資法―プロにも株価指数にも勝つための「単純」戦略 (ウィザードブックシリーズ)
posted with ヨメレバ
マイケル・B・オヒギンズ,ジョン・ダウンズ パンローリング 2008-08-08


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