革命のファンファーレから学ぶ、マーケティングと情報収集の重要性
年始年末は病院も1週間は休みになりますので、年明けの病院って混雑しますよね。
1か月おきぐらいに定期的に通院している病院があるのですけど、そこは9時半開始ですけどかなり混雑しているので、9時ごろ行って読書で30分待つことになります。
で、9時ごろ行ったら先着が2名いてとなりのおじいさんがおもむろに東スポを取り出し競馬の予想をしていたのです。そりゃ金杯があるから仕方ないなと思いちらっと東スポを見たら一面にこの見出しが見えました。
キンコン西野「貯金2億円」発言で“総スカン”危機
ちょうど革命のファンファーレ 現代のお金と広告を読んでましたので、東スポこのタイミングでこの記事かと思いました。
西野氏に関して嫌悪感を抱く人の気持ちもわかりますし、私もどちらかというとそっち側の人間ではあるのですけど、革命のファンファーレを読みますと認識も変わりました。
なぜ西野氏の本が売れるのかに関しても、なんとなくですけど理由が見えてきたからです。
この本読んで西野氏への評価が変わりました。
絵本「えんとつ町のプペル」のプロデュースに関することが主に書かれていて、ビジネス本でもありマーケティングに関する本でもあります。
基本的にビジネス本って以下の内容が盛り込まれていることが多いですよね。ホリエモンの本なんかは特にそうかと。
- 好きなことをして生きろ
- まわりの空気を読むな
- ルールや常識にとらわれるな
- 信用貯金
で、これらの内容をこの本にもうまく取り込んでいて、なるほど西野氏の本も売れるわけだと思いました。
元USJの森岡氏の公式にもぴったり合ってますし。
関連記事 >> マーケティングの基礎学習にはもってこい。USJを劇的に変えた、たった1つの考え方を読んで
森岡氏はマーケティングとは「流れの悪い川の治水工事」「売れる仕組みを作ること」と定義していました。普通の本だとこの二言で軽く説明して終わりなんでしょうけど、これに追加して具体的な公式を書いてます。
売上金額= 消費者の数×認知率×配荷率×購入率×平均価格
また、いろいろと揉め事が起きたりしていますけど、踏み込んじゃいけないところはある程度わかっているかなという印象。
年末年始に暴走して自滅の道を走っている芸人とは格が違いますね(そもそも比較することすらおこがましいかもしれませんが)
無料公開というマーケティング
絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)をネットで無料公開したことで話題となりました。個人的にも懐疑的ではあったんですが、この本に書かれている説明読むと納得できました。
事前にかなり分析していて、おそらくニコニコ動画のアニメの1話無料公開(全部見れるアニメもある)とかを分析して公開に踏み切っているので、広告として活用する戦略が素晴らしいと考えます。
コンテンツとしての売り方も書かれておりますが、個人的に投資や仕事にも通じるものとして以下の言葉が特に印象に残りました。
踏み出す「勇気」は要らない。必要なのは「情報」だ
とにかく行動しろというビジネス本が多いですが、「情報」があふれている時代だからこそ、一呼吸おいて、「情報」を収集する力が求められるというのはその通りだなと。
投資でも仕事でも情報を収集する力ってますます重要になるでしょうね。
一方で気になる兆候もなきにしもあらず
はれのひ問題に関しても被害者らに着物レンタル&船上ディナーを無料提供したりと西野氏の印象が変わる人もいるかもしれません。
キンコン西野が「はれのひ」被害者らに着物レンタル&船上ディナーを無料提供
一方で、この記事で紹介されていますが懸念点もあるかなと。
革命のファンファーレを読む限り大丈夫だとは思いますが、前述の東スポの記事が出たのみると、外敵もそれなりにいそうな雰囲気です。
西野氏のマーケティングや行動は見習うべき点が多々ありますが、われわれのような一般人は信用が重要であると同時に、外敵を作らないことも重要になるのではないかと考えました。


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