ジェレミー・シーゲル曰く「2018年米国株はスローダウンするが、それでも株に投資せよ」
投資関連の本を多く読んでおりますが、日本語版が出た時はアメリカで販売されてから早くて1年、遅いと数年経っている場合がありタイムラグが発生しちゃうことが多いです。
そういういみで経済雑誌で海外の投資家のインタビューが載っていると比較的にリアルタイムに近いので貴重です。
といってもよくインタビューを見るジム・ロジャースのようにポジショントーク臭い人物(日本はダメだと言いながら買った売ったとインタビューの度にコロコロ変わる)もいますので情報の取捨選択が重要です。
毎年この時期になると日経マネーにジェレミー・シーゲルのインタビューが載るのですが、今年はなんと12月発売で気づくのが遅くなってしまいました。
2016年の予想の記事 >> シーゲル派の教祖ジェレミー・シーゲル、強気の相場観は維持
2017年の予想の記事 >> ジェレミー・シーゲル大いに語る「ダウ平均は今年21000~22000ドルまで上昇するだろう」
12月上旬のインタビューで、「米国株の上昇幅は5%~10%上昇のスローダウンになる」と答えたCNBCのインタビューの後ですので比較的新しい見解だと思います。
さて、今年に関してシーゲル大先生はどんな発言をしているのか?まずは2017年の発言を振り返ってみましょう。
2017年の展望の答え合わせ
- ダウは2万1000ドル~2万2000ドルまで上昇。→○
- 5年以内に2万5000ドルに到達すると考えるが早まる可能性はある。→◎
- 今は新興国投資の好機。→○
- 今年に株の暴落は起きない。→○
- グローバルに分散投資すべきだ。→○
- ハイイールド債券は好ましい、金などのコモディティは長期投資の対象として好ましくない。→△
- トランプのインフラへの投資に関しては確信が持てない。→△
- 最大のマイナス要因はトランプが引き起こすかもしれない貿易戦争や通貨安戦争だ。→×
上4つまでは正解。特に5年以内に2万5000ドル到達が早まるはお見事な結果。グローバルに分散投資すべきだはグローバルに投資していてもぷらすなので○。
最後の3つは微妙でした。ハイイルード債(赤)は確かに1年プラスなんですが、金(青)の方がパフォーマンスもよく、コモディティETF(緑)とも差はありません。

残りのトランプ関連はあまりトランプ自身も発言しなくなっているのですが、インフラへの投資はよくわからず△、貿易戦争や通貨安戦争に関してはしかけているようにはみえないため×としました。
こうしてみますとかなりの項目で当ってるんですよね。多岐にわたる分野をちゃんと調べてると思いますね。
気になる今年の展望はどうなっているのかというと・・
2018年展望
- バリュー株や高配当株がハイテク株よりも値上がりするローテーションが起こるかもしれない。
- 18年の米国株はボラティリティが高まり、株式の上昇余地は限られる。
- 欧州や日本、新興国に投資をした方が良い運用成績をあげられるだろう。
- 金融政策の乖離でドル高に
- ビットコインは2年後には恐らく1000ドルを下回っているはずだ。
- 高配当株への投資はETFの方が好ましい
- 北朝鮮や中東へ機器は起こらない。北朝鮮よりテロの影響の方が大きい。
珍しくアメリカには懐疑的で、米国外の先進国や新興国の株式を推奨していました。
後、ハイテク株が上昇しすぎているので、バリュー株や高配当株の方がよいのではないかという見解でした。これは一理あるなと思いますね。
しかし、ビットコインに関しては思い切った予想をしてきました。しかも仮想通貨全般に否定的でビットコインの価格に関してはクレイジーとまで言ってます。昨年の株価の予想結果を考慮しますと、2年という具体的な時期を言ってますので、大きな下落が近い可能性もあります。
長期的なデータを調べている人ですから、全て鵜呑みにするということはないと思いますが、警戒感を持つという意味である程度は参考になる意見ではないかと考えます。
来年この展望がどれくらい的中しているのか気になるところです。


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