米国株の現状は上昇の序盤だという考え方
経済雑誌の2018年の予想の予測を読んでおりますと結構強気な予想が昨年よりも多い印象です。
まぁ、年始ですから「大恐慌が起こるぞ」的なことを言ってもねぇというのはあります。年始に株価予測するのに1ドル50円とか資本主義経済を否定している人もいますしね。
先日は日経マネーに載っていたジェレミー・シーゲルの展望について記事にしましたが、それ以外にも米国株に関する予測が載っていました(日本株については掲載量が多いので省略)。
関連記事 >> ジェレミー・シーゲル曰く「2018年米国株はスローダウンするが、それでも株に投資せよ」
特に「米国株は今は上昇の序盤」という方が2名いました。私の見解とは異なりますが、異なる意見も参考になると考えますのでどういう根拠なのかをまとめてみました。
米国株は今は上昇の序盤
米国株は今は上昇の序盤ととなえていたのは堀古英司氏と春山昇華氏です。堀古氏はインタビュー形式でしたので結構なボリュームでした。
春山氏は個人的に全からブログの読者で昨年はセミナーで講演も聞きました。内容としては2017年5月時と変わりないという印象でした。
関連記事 >> 2017年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナー May 20 2017
意見をまとめると以下の通りです。
- 景気後退局面はバリュー株が市場平均を下回るが、これが2015年に終わった。2年前が実質的な景気回復局面の起点(堀古氏)
- 米株はPERが一定のまま業績が拡大していくときの上昇パターン。(堀古氏)
- トランプ政権は政策を進めているので、金融規制の緩和も進む。(堀古氏)
- 手金利政策が長く続いて投資家は債券を多く所有しているが、債券から株式に振り向け先が変わる(堀古氏)
- 「FAAMG」は引き続き有望、Amazonは市場を席巻する。(堀古氏)
- 2009年2月から始まった上昇相場は、1982年2月から始まった上昇相場と同じ速度で上昇していて異常な動きではない(春山氏)
強気予想という感じで100%鵜呑みするものではなかったですが、参考にはなるかと。
特にバリュー株が市場平均を上回っているかということと、アメリカ10年債利回りと株価が上昇しているか?ということは注目しようと思います。
しかし、両者ともFAAMG(Facebook、Apple、Amazon、Microsoft、Google)株に一点の曇りなしという感じです。
参考までに春山氏は以下のようにおっしゃってます。
- 手抜きができず、株価や関連ニュースを毎日チェックする手間を考えると5銘柄程度に分散
- 投資をする場合は半年は考えること
春山氏と同様の投資手法を取る場合はそれなりの時間を割くことをしないとダメでしょうね。
識者5名が取り上げていた業種まとめ
ちなみに堀古氏と春山氏以外もUBS、マネックス、大和のアナリストが予想していました。
ダウの一番低い下限が20000ドルという感じですが、それぞれが注目銘柄、注目セクターを上げています。
その中から重複している項目をピックアップすると・・
- ハイテク
- ヘルスケア
- 金融
ハイテクが多くの人で重複してました。この中だと個人的にはヘルスケアがいいかなと。ハイテクはともかく金融はフィンテックがらみの再編で激変もあるのでリスクは高いと考えますが・・どうなりますかね?
ハイテクとヘルスケアは融合できる部分もあると思うので今度記事にしてみようと考えています。
ともあれ投資に関して様々な意見を見て考えること、景況感を感じることも含めて経済雑誌を読むのは悪くないなと考えます。


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