イスラエルの企業が気になったのでETF(EIS)を調べてみた
ヘルスケアセクターに偏重して投資をしていますので、ヘルスケア産業の次世代ビジネスモデルを把握しておきたいと考えまして、ヘルスケア産業のデジタル経営革命 破壊的変化を強みに変える次世代ビジネスモデルと最新戦略という本を読みました。
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次世代のビジネスモデルとして4タイプあげられていましたが、リーンイノベーターモデルの例としてテバがあげられていて、先がありそうだなという印象をうけました。
また、アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書)を読んでいても、人材をあつめて国際競争力を高めている国として、スイス、シンガポールと並んでイスラエルの名前があがっていました。
確かにまわりは敵ばかりであるがゆえに、軍事関連技術以外にもかなりの高度な技術をもっている印象ですし、ユダヤ系の活躍する人は後を絶たないだけにどういう企業があるのか気になりました。
ということで、ETFがあるか調べてイスラエルの主要企業ってどんな会社があるのか調べてみました。
イスラエルに投資するETF
イスラエルに投資するETFがあればある程度どういう企業が国の中心なのかわかるかなということで、探すとiシェアーズMSCIイスラエルETF(ティッカー:EIS)というETFがありました。
日本の大手ネット証券では取り扱ってない模様です。
セクターの構成を見てみると情報技術、金融、ヘルスケアで7割近くを占めています。

企業別の構成比率をみると、ヘルスケアのテバの比率が高いですね。そして、アメリカとの結び付きが強いだけあって、組み入れ上位10社全てニューヨーク市場に上場しています。

1番目のチェックポイントソフトウェアテクノロジーは、ハードウェア及びソフトウェア会社なのですが、中核はセキュリティ関連。中東情勢が不安定なだけに、サイバーセキュリティの産業を育てておく必要があるということでしょうね。
直近の株価を調べてみた
イスラエルは8年ぐらい前に新興国から先進国に格上げになった経緯がありますので、S&P500とバンガードの新興国株式ETF(VWO)と値動きを比較してみました。

2017年8月頃にテバ(ピンク)が8月に急落している影響を受けていたこともありました。

17年4~6月期決算で売上高が市場予想を下回ったことや、17年12月期通期の売上高や1株利益の見通しを引き下げたのが影響しているようです。1社の影響が大きいETFですね。
ちなみに約10年のスパンで見てみますと、S&P500には遠く及ばないものの、新興国株式は上回っています。

技術大国イスラエルの伸びしろは大きそう
ETFは特定企業の業績の影響をもろに受けておりますが、イスラエルって調べるとかなり有望です。
- 研究開発投資(対GDP比)世界1位
- 科学者・技術者の割合(人口比)世界1位
- 人口1人当たりの大学学位数、学術論文出版数 世界1位
- 科学者とエンジニアの供給 世界1位(WEF世界競争力報告)
- 技術の成熟度 3位(WEF世界競争力報告)
- 研究機関のクオリティー 4位(WEF世界競争力報告)
DHCのCMのランキングを思い起こされますが、ビル・ゲイツもウォーレン・バフェットも技術力を評価しています。
アメリカのハイテク企業もイスラエルに研究機関があるようですし、地政学リスクはあるもののなかなか興味深いなと。
アメリカで上場している企業も多いようですので、時間がある時に企業を調べてみようかなと考えています。


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