eMAXIS Slimバランス8資産均等型に勢いあり。2018年2月現在のバランス型ファンドの資産流入状況を確認
つみたてNISA開始ということで先手をうって動いたeMAXIS Slimシリーズの登場からまもなく1年が経過しようとしています。
昨年の記事 >> 三菱UFJ国際投信、2/27付でeMAXIS Slimシリーズ4ファンドを新規設定
ニッセイに押され気味でしたし、たわらやiFreeが登場した中で、eMAXIS Slimシリーズの登場で一気に動いた気がします。
楽天バンガードが登場する契機にもなりましたし。
楽天バンガードの時期 >> 楽天投信、バンガードのVT(全世界株式)、VTI(米国株)に投資するファンドを新規設定。この流れだとSBI証券も動くのでは?
eMAXIS Slimシリーズ登場後、新規のファンドが多く登場しましたので、ファンドへの資金の流入の傾向も変わってきていると考えます。
先進国株式については昨年に調べたので1年おきに調べるとして、今週新たにニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)も2/13に新規設定さてたので、バランス型ファンドについて今日は調べてみようと思います。
2016年11月の記事 >> 主要インデックスファンド(バランス型ファンド)の過去1年の資金流入を確認してみた
前回調べた2016年の11月から各ファンドへの資金流入がどうなっているのか確認してみました。
今回確認するバランス型ファンド一覧
今回確認するファンドの一覧は以下の通り。
野村 インデックスF・海外5資産バランス
野村 インデックスF・内外7資産バランス・H型
eMAXIS バランス(8資産均等型)
eMAXIS バランス(波乗り型)
eMAXIS バランス(4資産均等型)
SMT インデックスバランス・オープン
三井住友・DC年金バランス50(標準型)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
iFree8資産バランス
セゾン バンガード・グローバルバランスF
New 世界経済インデックスF
New eMAXIS Slim 8資産均等型
New たわらノーロード 8資産均等型
New ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)
New SMT 8資産インデックスバランス・オープン
New 三菱UFJつみたて8資産均等バランス
New 野村 6資産均等バランス
世界経済インデックスファンド以外は全て前回の比較時から新たに設定されたファンドとなります。
2018年2月現在のバランス型ファンドの総資産額

経費率が0.54%前後のファンドと0.24%前後のファンドの二極化が進んでいる状況です。
資産規模でみるとセゾン・バンガード・グローバルバランスが頭抜けていて、世界経済インデックスファンドも500億とかなり規模が大きくなっています。
新規設定のファンドは数億ぐらいの規模もありますが、昨年4月設定のeMAXIS Slim 8資産均等型は順調に資産規模を大きくしていて、先行していたiFree 8資産バランスを抜いて突き放している状況になりました。
資産規模だけだとわかりませんので、前回調査した2016年11月からどれくらい資産規模が大きくなっているのか、総資産増加額を調べてみると・・
2016年11月~2018年2月までのバランス型ファンドの増加率

特徴的な4つのファンドに色を塗ってます。
iFree8資産バランスは設定直後に調査した後に資産を増やしているので増加率がものすごいことになっていますが、総資産増加額もなかなかのもの。
ただし、eMAXIS Slim8資産均等型がこの間に設定から85億に達していて100億に達しそうな勢いで、割をくっている感じになってます。
他に目立つのは、野村インデックスファンド・内外7資産バランスヘッジ型がコストが高い割に7資産という特殊性と為替ヘッジ有の特性を活かして資産規模を倍にしてきています。
世界経済インデックスファンドも国内、先進国、新興国の債券・株式に絞っていて、地域別の基本組入比率は市場動向等を勘案して調整を行うのが評価されている面もあるかもしれません。
8資産均等型のファンドが飽和気味になりつつあるので、少しひねりがあった方が特徴があるのかもしれません。
バランス型ファンドはeMAXIS slim8資産均等型の1強になりそうな予感
まだ新規に設定されたファンドがいくつかあるので、半年から1年みてみないことにはわかりませんけど、eMAXIS Slim8資産均等型の1強になりそうな気配を感じます。
iFreeが先行していたのにあっさり資産規模で逆転していますし。
仮に楽天あたりが新しいバランス型ファンドを設定しても、コストを併せて下げてきた実績が先進国株式でも新興国株式でもあるため、なかなか喧嘩を売りにくい状況ではないかと。
類似のファンドが乱立しているわけですが、低コストの新規設定ファンドに資金があまり流入していないケースもちらほら見受けられます。
i-mizuhoみたいに閉じているわけではないのですが、低コストが負担になり数年後に繰上償還のファンドが出てきて、やがて数本の資産規模が大きいファンドとそれ以外という形になっていくんじゃないですかね。


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