2月のような下落相場で、レイ・ダリオの黄金ポートフォリオや可変レバレッジド・ポートフォリオがどういう状況になるのか?
2月は株価が大きく調整する状況となったわけですが、1つの手段としてポートフォリオで分散投資して下落に備えるというのも一つの投資手法じゃないかと考える人間です。
ですので、ポートフォリオにこれを組み入れるとこういう値動きになる傾向があるというのを積み重ねて、自分のポートフォリオも磨いていければなと。
ということでいろんなETFやポートフォリオについて度々検証したりしているわけですが、昨年、検証した中では、レイ・ダリオの黄金ポートフォリオと、可変レバレッジド・ポートフォリオはなかなかおもしろい考え方だと思います。
関連記事 >> レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた
関連記事 >> ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ
長期的に見るとS&P500を上回るパフォーマンスを見せている2つのポートフォリオですが、じゃあ先月のような下落相場の時はどうなるのか気になったので、調べてみました。
黄金ポートフォリオ、可変レバレッジド・ポートフォリオ、S&P500:米国長期債=50:50

portfolio1:レイ・ダリオポートフォリオ(IVV30%、IEF15%、TLT40%、GLD7.5%、GSG7.5%)
portfolio2:可変式レベレッジ・ポートフォリオ(SPXL35%、TMF25%、BND40%)
portfolio3:S&P500:米国長期債=50:50(IVV50%、TLT50%)
portfolio3に関しては、竹中正治氏の記事を読んで、S&P500と米国長期債の組み合わせは一つの指標になるかと考えました。
参考記事 >> 「米株式投資、高値恐怖症に打ち勝つヘッジ手法」ロイター・コラム
この3つのポートフォリオの先月(2018年2月)のパフォーマンスを調べてみました。
2018年2月のパフォーマンス
パフォーマンスを調べれるサイトの表示が1月単位だと微妙な表示しか出てきませんでしたが、先月のパフォーマンスは以下の通りです(月単位なのになぜかBest Year、Worst Yearという欄が出てくる)。


3つともマイナスですが、黄金ポートフォリオ>S&P500:米国長期債>可変レバレッジド・ポートフォリオという結果になりました。
ポートフォリオを構成しているETF個別のパフォーマンスを見ますと・・

すべてのETFがマイナスになっているわけですが、債券も金もマイナスになる状況ですので、レバレッジかけるとマイナス幅も大きくなります。コモディティがS&P500と同じくらい下がってるので、GSG以外のETFを探した方がいいかもしれません・・
すべての資産がマイナスになるとさすがにポートフォリオを組んでもマイナスとなってしまいますが、ポートフォリオの構成次第ではあるていどマイナス幅を緩和できます。
これが本格的な調整となりますと、債券や金の価格も上昇するでしょうから、今日紹介した3つのポートフォリオもパフォーマンスが変わってくる可能性があります。
レイ・ダリオのように来年あたりにリセッションと考える場合は、債券や金あたりの比率をあらかじめ増やしておくというのも投資方針の選択肢の1つとして考えておきたいですね。


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