現状が気になるSMT 欧州株配当貴族インデックス・オープンとたわらノーロードplus
つみたてNISA開始に合わせて年が明けてからもコスト格安のインデックスファンドが登場しています。
細かな比率を変えた複数のバランス型ファンドなども登場しているので、ファンド間のコスト競争が激しくなるのはいいことですが、その競争で埋もれてしまうファンドも出てきそうな気がしますね。
i-mizuhoシリーズ再編に伴い、ファンド10本繰上げ償還・・東南アジア株式は海外ETFで自作しかないか?
典型的な例としては、i-mizuho東南アジア株式インデックスの繰上償還の提案です。NOを投票したことを公言するブログも見ました。
個人的にはこのファンドだけでも存続してもらいたいと考えておりますが、なかなか厳しい状況でしょうね。
確かに投資をする上ではシンプルな分散したインデックスがよいのでしょうけど、たとえば新興国株式に投資するにしても東南アジアやアフリカに投資したいとか、もうちょっと値動きがマイルドな資産に投資したいってニーズはあると思うんですよね。
そういう意味でのスマートベータ的なETFの増加もあると思うのですけど。
そんな状況下で個人的に注目しているファンドが3つあるのですが、現状、資産流入などが正常なのか気になったので調べてみました。
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン 経費率:0.59% 純資産:2.39億円
米国株の配当貴族指数に連動したETFは大手ネット証券でもそれなりの数が存在するわけですが、こと欧州株に関してはWisdomTreeのETFぐらいしかない状況です。
その欧州株の配当貴族指数に投資する「SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン」はなかなか面白いと考えておりまして、
資産規模が増えて行けば投資しようかなと考えております。
現状運用開始からまだ4か月程度で2億円を超えたあたりです。
一方で類似のSMT 米国株配当貴族インデックス・オープンは運用開始から1年半で5.88億円なのをみますと、欧州株の方は健闘している方かもしれません。

米国株の方は株価が下がっているわけではないのに、突然資産規模が減っていたりするんですよね。楽天VYMが出てきた現状米国株の方は厳しそうですね。
たわらノーロードシリーズのスマートベータ戦略ファンド
高配当株や低ボラティリティ戦略といったスマートベータ戦略の先進国株式や新興国株式のファンドがないなかで、2年前に設定されたたわらノーロードplusの2本のファンドはコストが高いとはいえ面白いなと考えておりました。
またまたたわら、またたわら 「たわらノーロード」シリーズ4本が追加
運用開始から2年経過して純資産は以下の通り。
たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略 経費率:0.97% 純資産:5.41 億円
たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略 経費率:0.97% 純資産:0.59 億円
パフォーマンス的にはたわらの同じカテゴリのファンドと比較して低ボラティリティの効果は表れています。
先進国株式低ボラティリティ高配当戦略(青) vs 先進国株式(赤)

新興国株式低ボラティリティ高配当戦略(青) vs 新興国株式(赤)

ただ、経費率が両者0.97%とお高めですので厳しい状況です。この2つのファンドに関しては最初のコストの設定で他のファンドに劣ってたのがここまで伸び悩んでいる原因の印象です。
楽天バンガードやEXE-iのように米国籍のETF使った形だとコストは半分ぐらいになりそうなんですけどね。
アメリカと日本ではファンドのニーズも異なるでしょうから、スマートベータ関連の需要がどれほどあるのか測りきれない部分もあると考えます。
それでも指数も似たり寄ったりの格安ファンドのコスト競争だけではなく、差別化の意味でも少し毛色の異なるファンドを増やして、投資環境の改善を計っていただきたいものです。


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