日本株についてこういう見方もあるという気づきがえられた「株式投資の王道」
日本株に投資をする派と投資をしない派で投資系ブロガーの中でもポートフォリオは様々ありますが、ポートフォリオ上の比率が数%とはいえ日本株への投資は行う方向で個人的に考えています。
とはいえ、確定拠出年金のポートフォリオのように1割きっちり確保しているわけではなく、最初から日本株の比率が5%とかから始まった人間としては、アベノミクス相場に乗り遅れた状態。
ですので、当面はひふみプラスを積立てつつ、相場のサイクルが半周回ったころにいろいろと投資をしていこうかと考えています。
ということで現状は国内株に関してはぼちぼち投資関連の本を読みながら学習を続けています。
ウォルター・シュロスらバフェットやソロスといった著名投資家ほど知名度はないものの、バリュー投資で有名な12名の投資家についてまとめた価値の探究者たちの中に1人日本人投資家(スパークスの阿部氏)が出てくるのです。
関連記事 >> 12人の著名なバリュー投資家から学ぶ、特に重要な8点の投資哲学とは?価値の探究者たちを読んで
そのスパークスの阿部修平氏が小宮一慶氏との共著、株式投資の王道 プロの目利きに学ぶ「良い会社」の見分け方を読みました。
2人が「よい会社とは?」「本当の企業価値の見極め方」「日本の課題とみえてきた希望」に関して、自分の考えを述べていくわけですが、日本企業に関してこういう考え方もあるのかという気づきが整理してみました。
日本は何もかもが「安すぎる」
ニュース番組で人気ラーメン店が海外に進出というニュースをたびたびみることがありますね。福岡出身でしたので一風堂の海外進出は福岡のローカルニュースで見たような記憶が・・
ロンドンのラーメンの値段は2500円ぐらいという話も聞いたことがあります。
それに対して日本はあらゆるものの価格が安すぎて、とくに人件費が安いと指摘しています。
牛丼300円は国際的に異常な安さで、日本人が給料が上がらないことになれてしまっていると阿部氏も小宮氏も指摘しています。
逆にこの安さを活かして海外観光客を招く方策がいいのでは?と書いてるのはなるほどなと。
よく言われる地方創生に関しても応用が可能に思えるので、ひと工夫ふた工夫して応用することも視野に、企業も国・自治体も取り組む必要があるなと。
自らデフレを脱しようとする企業に期待
多くの日本企業が、デフレ環境に慣れすぎて、本来は安すぎる価格を前提に事業を展開することになれてしまって利益率が不当なほど縮小してしまう上に、価格競争しようとしていると。
阿部氏は投資家としての側面から、デフレ脱却を目指す企業に期待するというスタンスですが、お金2.0で記載されている「自律分散」が進むとすれば、国よりも大きい企業がぼちぼち出てくるかと。
関連記事 >> お金2.0を読んで、資本主義から価値主義へ変わる新しい経済のルールと生き方について考えてみた
その意味でデフレを脱しようとする大きな企業が出てくる方が、日本のデフレ環境の転換につながりやすいような気がします。
とはいえ、これからの時代はデータが重要となるわけで、日本にAmazonやGoogle、フェイスブックのようなデータを握っている企業があるかというと・・銀行は先々縮小となりそうですから難しい面もあるでしょうけどね。
ほかにも企業価値の見極め方やバリュー株、グロース株のハイブリッド投資に関しても記載があり、なかなかいい本だと思います。


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