国有企業を除く中国企業へ投資するウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)について調べてみました
中国に関してはいずれアメリカを超えるというものから、崩壊するというものまで極端なものがあります。
個人的には中間ぐらいの立ち位置のほうがいいと思いますし、外交とかでも重要国なのである程度は交流すべきですが、アメリカほど仲良くすべきではないというのがベターじゃないかと。
経済・投資面でもプラス面としては市場のでかさと資本主義国と違って政府主導で無茶もできるということがありますが、逆に政府に逆らうときの制裁や強烈な格差、急速な高齢化といったマイナス面にも目を向けたほうがいいでしょうね。
そんな中国市場ですが、国際的には大きな規模になってますので、昨日のモーニングスターのセミナーでも言及する人がいましたね。
セミナーの記事 >> モーニングスター主催 2018年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました
ウィズダムツリーのセッションのときに、マネックス証券の売買のランキングを見ると、ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE)の売買が増えているとウィズダムツリーの渡辺氏が発言していました。
国有企業を除く中国企業へ投資するETFということで、金融セクターをおさえた感じになってそうな印象でした。
では、既存の中国株のETFとの違いを含めて調べてみました。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE) 詳細
国有企業の有無で中国株のパフォーマンスはどうなるか確認するため、香港証券取引所で取引されている中国の大型および中型株式で構成されるiシェアーズ 中国大型株 ETF(ティッカー:FXI)と比較してみました。
まずは経費率や配当率をまとめると以下の通りです。
ティッカー | CXSE | FXI |
経費率 | 0.32% | 0.74% |
保有銘柄数 | 145 | 50 |
配当率 | 1.13% | 2.38% |
PER | 18.23 | 10.85 |
CXSEとFXIでPERの差が大きいですね。あと、CXSEは銘柄数も多く分散されていて且つ経費率もFXIと比較して安めです。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE) セクター別比率
次にセクター別の比率を見てみましょう。

参考:ウィズダムツリー公式
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE)はコミュニケーションサービスセクターと一般消費財セクターの比率が高いですね。
また銀行は国有が多そうな印象ですが、金融セクターも14%程度の比率を占めています。
これをiシェアーズ 中国大型株 ETF(ティッカー:FXI)と比較しますと・・

参考:ブラックロック公式
中国大型株と比較して、通信(コミュニケーションサービス)セクターと一般消費財の比率が多めになってるのがCXSEの特徴です。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE) 構成上位10社
次に構成上位10社同士で比較してみました。
上がCXSE、下がFXI。

参考:ウィズダムツリー公式

参考:ブラックロック公式
テンセントがCXSE、FXIともに組み入れトップですが、アリババなんかFXIのトップ10に入ってないです。
中国が先々伸びると考えると、CXSEの方が伸びしろの多い企業が多い印象です。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE)と中国大型株のパフォーマンス
最後にCXSEとFXIのパフォーマンスを比較してみました。
まずは直近1年。

青のFXIが赤のCXSEに勝ってます。これをCXSE設定来で見てみますと・・

どうも2015年のチャイナショックのあとの成長力でCXSEと中国大型株のFXIが逆転している印象。
コミュニケーションセクターの企業が伸びているのも大きいでしょうね。
とはいえ中国政府とぶつかると国有企業ではなくでも影響大でしょうから、政府の関係は企業が大きくなればなるほど表面化する可能性があることを頭に入れておきたいです。
コスト面や分散の観点から、中国に株に投資をするとすれば、ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(ティッカー:CXSE) はなかなかよいETFだと考えます。


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