アジアの国債・公社債に投資するSPDRのABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)
株式に100%投資できるほどの耐性のない人間ですので、株式+αでポートフォリオを組んで資産運用を行っています。
ですので、基本的には株式とは相関性の低い債券などについてもいろいろと調べています。
昨日のモーニングスターのセミナーでも株式と債券を組み合わせたポートフォリオが紹介されていましたね。
関連記事 >> モーニングスター主催 2018年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました
米国株のセミナーですので、コアはS&P500になったポートフォリオを江守哲氏もSPDRのディビット A. コリンズ氏も紹介していました。
とくにSPDRのETFを使ったポートフォリオはS&P500とも相関性が低いということで気になりましたね。
S&P500ETF(SPY:1557):金ETF(GLD):アジア国債公債ETF(1349)=6:1:3 で東証上場ETF3本で作れると。
S&P500とアジアの国債公債(日本抜き)で相関性は0.3ぐらいと言及があって気になりましたので、SPDRのABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)について調べてみました。
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)概要
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)は中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの政府および準政府機関が発行する現地通貨建て国債および公債を主な投資対象としています。
各国の投資比率は2018年2月時点で以下の通りです。

アジアとありますが、日本抜きで新興国扱い(韓国も新興国扱いの指数)のアジア各国に比較的均等に投資している印象です。
投資対象の債券は以下の通りです。
平均格付 AA-/A+
平均残存期間 6.314年
平均利回り 3.646%
1口当たりの分配金額はドルで1.7ドルぐらい。新興国債券に投資していますから、利回りは高めになってます。
経費率も0.18%でなかなか低コストで投資ができます。
一応SPDRのアメリカのHP探したんですけど、同じETFで米国上場のETFはなく、東証と香港上場だけでした。
では、本当にS&P500と相関性が低いのか?東証上場のSPDR S&P500ETF(1557)と直近のパフォーマンスを比較してみました。
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)とSPDR S&P500ETF(1557)との相関性は?
まずは比較的に順調だった過去1年でABF汎アジア債券インデックス・ファンド(1349)とSPDR S&P500ETF(1557)を比較してみますと・・

青のABF汎アジア債券インデックス・ファンドと赤のSPDR S&P500ETFで相関性は確かに低そうです。
ただし、株価が大きく下がったときに一緒に下がっているケースが結構あるので、新興国債券や先進国債券のほうが相関性低い可能性もあるんじゃないか?という気もします。
では、長期でどうかということで過去5年で見てみますと

やっぱりS&P500とはある程度相関があるように見えます。とはいえアジアの新興国の債券に投資するというのは分散の観点で魅力もある投資対象ではないでしょうか。
問題は取引量ですね。4/20の1日の取引が19株で少ない。資産規模は十分にあるだけに、その点は引っかかります。


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