1984年から運用されている、ヘルスケアセクターのファンドのパフォーマンスを調べてみました
ブログで気になって調べたことを外国のサイトも含めて調べたりするのですが、その派生でもう1記事、2記事ぐらいかけることがあります。
調べていく過程でこういうのはブログを続けていくうえで結構貴重だったりします。
たとえば、バンガードがアメリカで販売している投資信託を調べていると、いろいろと記事の案が浮かんできます。
関連記事 >> バンガードが投資信託の直販を検討中。バンガードがアメリカで販売している投資信託を調べてみました。
バンガードがアメリカで販売している投資信託の中には1958年からの数値が載っているものもあります。
「Vanguard Windsor Fund Investor Shares (VWNDX)」が該当するわけですが、ボーグルがインデックスファンド作ったのは1970年代のはずでその前から実績があるのがなんで?と思いますけど。
いろいろと見ていくと1984年販売開始の「Vanguard Health Care Fund Investor Shares (ティッカー:VGHCX)」というファンドがあるんですね。
1984年とかわたしと同年代で、VAN HALENですよ。
これまで過去15年ぐらいのパフォーマンスを見てきましたが、じゃあ30年以上の長期間でヘルスケアセクターってどうなのか?
気になったのでバンガードのファンド(VGHCX)を使って調べてみました。
バンガード・ヘルスケア・ファンド(VGHCX)の中身を調べてみると・・
ヘルスケアファンドなので、米国のヘルスケア企業に投資するファンドだと思ってましたが、投資している地域別の比率を見ますと・・

4分の3は北米になりますけど、日本やらイギリス、ヨーロッパの先進国にも投資するファンドのようです。
ちなみに、構成上位10社の内訳が以下の通り。

アストラゼネガとかノヴァルティスが含まれていますね。日本の企業だとエーザイ、中外製薬、小野薬品あたりに投資してます。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(ティッカー:VHT)で10%を占めているジョンソン&ジョンソンは組入れてないのは意外でした。
1984年からS&P500と比較すると大きく上回る
アメリカの割合が4分の3を占めてますし、ACWIの指数でもここまで長期の比較ができないので、S&P500と比較してみました。
久々にyahoo finance使ったけど、ほんと年々使いにくくなっているような・・

S&P500を大きく上回ってました。
細かく状況を見ていくと、ITバブルとリーマンショックの後にパフォーマンスの差が拡大しているわけなのですが、直近は差が縮まっている状況。
2015年あたりから顕在化しつつあった薬価の問題とハイテク企業の牽引が要因じゃないですかね。
過去の結果からはヘルスケアセクターの企業に長期的に投資する価値があるといえます。
ちなみにiシェアーズのグローバルセクターETFは運用が15年超えてるので、iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF(ティッカー:IXJ)と比較してみても圧倒している状況。

仮にバンガードが日本でも投資信託の直販を開始した場合は、このようなファンドに関しても取扱数が多い状況であることを期待したいです。
直販を検討している状況で、創始者のボーグルの本がパンローリングからでるのは意味深ですね。
ジョン・C・ボーグル,John C. Bogle パンローリング 2018-05-13


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- 1984年から運用されている、エネルギーセクターのファンド(VGENX)のパフォーマンスを調べてみました
- バンガード・インベストメンツ・ジャパン共催セミナーに行ってきました
- 1984年から運用されている、ヘルスケアセクターのファンドのパフォーマンスを調べてみました
- バンガードが投資信託の直販を検討中。バンガードがアメリカで販売している投資信託を調べてみました。
- バンガード、小型株(VB)、グロース株(VUG)、バリュー株(VTV)等株式ETF5本経費率を値下げ