手術支援ロボットを製造しているインテュイティブ・サージカル(ISRG)について調べてみました
大きな調整が起きた時に他と比較して下落耐性があり且つ将来性のある業種(セクター)と考えるヘルスケアセクターを個人的には重視しています。
とくにロボット手術の事例をテレビで見たことあるのですけど、これから間違いなく普及していくなと。
実はまったく違う業種の将来技術のレポートを書くためにテクノロジー・ロードマップ2018-2027ICT融合新産業編を読んでるのですが、別の章に載ってた手術支援ロボットの世界市場予測は、50億ドル→10年後500億ドルでしたので、間違いなく今後伸びてきそうです。
先月の米国株投資を語る会で同じグループになった方がオススメしていた、手術ロボット製造会社のインテュイティヴ・サージカル(ティッカー:ISRG)は話を聞いていてなかなか興味深かったですね。
たぱぞうさん主催の第2回米国株を語る会に参加しました。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
幸運にもたぱぞうさん主催の第2回米国株を語る会に参加できることになりましたので、昨日行ってきました。...
ようやく調べる時間が確保できましたので、今日はISRGについてまとめたことを記事にします。
Googleとジョンソン&ジョンソンの合弁会社が競合になるかもと米国株投資を語る会で話しているのを聞きましたが、現状がどうなのか?
売上や利益推移も含めて確認してみました。
インテュイティヴ・サージカル(ティッカー:ISRG) 売上、利益、EPS推移
まず売り上げ、利益、EPS推移を見てみましょう。

2014年にやや落ち込んでいますが、基本的には上昇傾向ですね。
地域別の売り上げを見るとやはりアメリカが中心のようで2017年6月時点で、約4200台世界に展開していて、主な展開先は65%アメリカ、17%欧州、アジア13%、他5%となっています(参考資料)。日本でも最近、新製品「da Vinci X」薬事承認取得が得られたようです。
資料の他のページを見ていると、ダヴィンチ本体をうったあとに、機器とサービス(保守とか操作教育か?)で利益を稼いでいることがわかります。
以前記事にしましたが、ヘルスケア産業の4つのタイプのうち、バリューイノベーターに該当するといえそうです。
ヘルスケア産業のデジタル経営革命 破壊的変化を強みに変える次世代ビジネスモデルと最新戦略
posted with ヨメレバ
ジェフ・エルトン,アン・オリオーダン 日経BP社 2017-10-19
ヘルスケア産業の次世代ビジネスモデルと最新戦略とは? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
将来的に発展する可能性のある業種(セクター)があるとすれば、情報技術セクターが壱番目に上げられるわけですけど、現状のハイテク株の上昇っぷりをみると投資するのには躊躇ってしまいます。...
インテュイティヴ・サージカル(ティッカー:ISRG) ROIC、フリーキャッシュフロー推移
ROICやフリーキャッシュフローについても調べてみました。


2014年以降ややROIC低下しているのが気になるところですが、高い水準を維持しています。
インテュイティヴ・サージカル(ティッカー:ISRG) vs S&P500、ヘルスケアセクターETF(VHT) パフォーマンス比較
では、実際のパフォーマンスはどうなのかということで、S&P500とバンガードの米国ヘルスケアセクターETF(VHT)とパフォーマンスを過去10年で比較してみました。

直近の3年で絶好調ですね。どちらかというとバイオ株あたりで見かける値動きです。
ちなみにバンガードのヘルスケアセクターETFにもインテュイティヴ・サージカルは含まれていて、組入れ順では4月末時点で21番目になりますので、ヘルスケアセクターのなかでもそれなりの規模の会社となりつつあるといえるでしょう。
競合状況を調べてるとまだリードしている印象
競合他社はどんな企業があるか?ということで調べてみました。
インテュイティブ・サージカル【ISRG】ロボット支援低侵襲外科手術da Vinci(ダヴィンチ)システムの保険適用範囲の拡がり
Intuitive Surgical, Inc.【NASDAQ:ISRG】インテュイティブ・サージカルはロボット支援低侵襲外科手術技術の世界的リーダー企業。
外国と国内を見てみると面白そうなのは以下の3社かなと。
- Googleの親会社アルファベットの医療子会社ヴェリリー・ライフ・サイエンシズとジョンソン・エンド・ジョンソンの医療機器子会社エチコンの合弁会社であるVerb Surgical(ヴァーブ・サージカル) 関連記事
- 検体検査装置大手のシスメックスと川崎重工業の医療用ロボットの合弁会社「メディカロイド」 関連記事
- デンソーの手術支援ロボット「iArmS」(アイアームス) 関連サイト
Verb Surgical(ヴァーブ・サージカル)は2020年には市場に商品化を目指しているようですし、メディカロイドも2019年、デンソーは作ったようですが、HPを見る限りIoT技術による治療室のスマート化の一部という扱いのようです。
5年、10年先を考えると、ユーザが医療情報に容易にアクセスできそうなVerb Surgical(ヴァーブ・サージカル)かなと思いますが、それまでにインテュイティヴ・サージカルがどこまで差を広げれるかが今後の鍵となりそうな印象を持ちました。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- W杯まであと少しなのでNIKE(NKE)について調べてみました
- ネカマブログの登場を見ると、米国株が去年の仮想通貨とダブってるように見えます
- 手術支援ロボットを製造しているインテュイティブ・サージカル(ISRG)について調べてみました
- バンガードの創業者ジョン・C・ボーグル「米国株のリターンは今後10年で年6%程度まで下がる」
- 電子決済関連の企業の業績がよさそうなので、ペイパル(PYPL)とスクエア(SQ)について調べてみました