eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を7/3に新規設定。現物株式運用でコストも同じ楽天VTIとも一味違う。
いつかは米国株のファンドも登場させてくるのでは?という憶測のあったeMAXIS Slimシリーズですが、三菱UFJ国際投信がeMAXISのホームページで、2018年7月3日に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を新規設定することを発表しました。
販売は今のところSBI証券と楽天証券です。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の設定について
コストは税抜きで0.16%(委託0.07%、販売0.07%、委託0.02%)、税込みで0.1728%と楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)に合わせてきましたね。楽天VTIを狙い撃ちに攻めてきた感があります。
楽天・全米株式インデックス・ファンドは税抜きコストで(委託0.05%、販売0.05%、委託0.02%、VTI経費率0.04%)で、VTIの経費率にコストダウン余地があるわけですが、委託や販売の費用の差を見ると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はあと0.04%はコストダウンの余地を残しているように見えます。
最近はバランス型ファンドばかり出していたeMAXIS Slimですが、ようやく本丸にターゲットに攻めてきたなという印象です。
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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の登場で、既存の米国株のインデックスファンドやほかのeMAXIS Slimシリーズのファンドについて気になったことをまとめてみました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は現物株式運用
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と被ってそうな既存のインデックスファンドは、コストが同じで投資対象は米国の中型小型株も含む楽天・全米株式インデックス・ファンドと、コストが税抜きで0.225%のiFree S&P500・インデックスがあげられます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドはバンガードのETF(ティッカー:VTI)に投資するファンドですし、iFree S&P500・インデックスも組み入れトップがiシェアーズのS&P500ETF(ティッカー:IVV)だったりします。
参考記事 >> eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が2018年7月3日に登場!
これに対してeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は現物株式運用とのこと。
もちろん運用間もなくの時期は実質コストが高かったり、指数との乖離も見られるでしょうけど、純資産が積み上がっていくといずれは落ち着いていくと思います。
iFree S&P500・インデックスと楽天・全米株式インデックス・ファンドの現状を確認
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の対抗核である、iFree S&P500・インデックスと楽天・全米株式インデックス・ファンドの現状を確認してみましょう。
純資産を比較すると以下の通りです。
iFree S&P500・インデックス | 経費率0.24% | 純資産5,061百万円 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 経費率0.1728% | 純資産13,088百万円 |
設定時期に差はあまりない状況で、楽天の資産規模がiFreeの2倍以上になっています。
純資産の増加グラフを両者(上:iFree、下:楽天)で見てみましたが、互いに流入の影響を受けたというよりは、基本的に毎月の流入額の規模が2倍以上違うという印象を持ちました。


この資産流入がeMAXIS Slim米国株式(S&P500)でどう変わってくるのか注目ですね。
eMAXIS Slimシリーズの現状を確認
最後にeMAXIS Slimシリーズの現状も確認してみました。

先進国株式と8資産均等型は順調に資産を増やしていて、新興国株式も運用開始から1年経過していない状況ではまずまずといったところでしょうか?
基本的にほかのバランスファンドは8資産均等型に勝てそうな印象はないのでこんなものかなと。
債券系のファンドの純資産は大きく伸びているというわけでもないので、新興国債券とREITの登場はどうなるかな?という印象です。
むしろeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)があるんだから細分化して、NASDAQとかハイテク株に投資する格安コストファンドなんかは面白いんじゃないでしょうか?
iFreeNEXT FANG+インデックスは4カ月で純資産10億超えてるのですけど、経費率は0.76%なんです。
コストの割に需要があるので、低コストファンドがあると需要がありそうですけどね。


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