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ブラックロック、iシェアーズの米国上場スマートベータETF16本を廃止へ。その代替はAI?

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スマートベータ戦略のETFというとブラックロックのiシェアーズが先行している印象で、今年に入ってからバンガードも米国株のスマートベータETFを設定していました。

バンガード、米国でモメンタムなどの米国株スマートベータETFを設定 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

バンガードがVDCなど50本の米国籍バンガードETFを大手ネット証券で開始したのが3年前の2月のことでした。...

ところがここに来てブラックロックがスマートベータ関連のETFを16本閉鎖すると発表されました。

bloombergの記事を読んでおりますと、ちょっと気になる点が。

米ブラックロック:ETFを16本閉鎖へ-スマートベータ戦略など

人工知能(AI)を駆使した商品を導入した米ブラックロックは、スマートベータやマルチファクター戦略を採用した上場投資信託(ETF)16本を閉鎖する。

  同社の15日の発表資料によると、閉鎖するファンドの最終取引日は8月15日。これらのファンドの合計資産は5月末時点で約9100万ドル(約100億円)だという。

  ブラックロックは、ボラティリティーや規模、バリューなど、検証された収益ドライバーを基に投資を選別するファクター投資戦略に一段と重点を置いている。同社はこの戦略を「民主化」し、より多くの投資家に普及させることを目指した投資ツール「ファクター・ボックス」を4月に導入。2022年までにこうした戦略の運用資産が3兆4000億ドルに膨らむと同社はみている。17年時点では1兆9000億ドル。

閉鎖するファンドの総額が16本で100億円ですから、1本あたりの平均が6億なので人気もあまりなかたのが要因かと。

また、ブラックロックは今年に入り、企業のセクター分類の精緻化を目指してデータサイエンスと機械学習を活用したETFを発表しているそうなので、ビックデータやAI活用したファンドに切り替えたいという方針のようです。

一方、記事中でファクター投資戦略を「民主化」し、より多くの投資家に普及させることを目指した投資ツール「ファクター・ボックス」を4月に導入という文言は気になるところですね。

AI使うのが民主化なのか?という気もしますけど・・

では、今回廃止されたETFはどういう種類なのか?16本のETFを見てみましょう。

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上場廃止されるETF一覧


iShares Currency Hedged International High Yield Bond ETF (ティッカー:HHYX)
iShares Currency Hedged MSCI Europe Small-Cap ETF (ティッカー:HEUS)
iShares Currency Hedged MSCI ACWI ETF (ティッカー:HACW)
iShares Edge MSCI Min Vol Global Currency Hedged ETF (ティッカー:HACV)
iShares Edge MSCI Min Vol EM Currency Hedged ETF (ティッカー:HEMV)
iShares Edge MSCI Min Vol EAFE Currency Hedged ETF (ティッカー:HEFV)
iShares Edge MSCI Min Vol Europe Currency Hedged ETF (ティッカー:HEUV)
iShares Edge MSCI Multifactor Utilities ETF (ティッカー:UTLF)
iShares Edge MSCI Multifactor Energy ETF (ティッカー:ERGF)
iShares Edge MSCI Multifactor Consumer Staples ETF (ティッカー:CNSF)
iShares Edge MSCI Multifactor Healthcare ETF (ティッカー:HCRF)
iShares Edge MSCI Multifactor Financials ETF (ティッカー:FNCF)
iShares Edge MSCI Multifactor Technology ETF (ティッカー:TCHF)
iShares Edge MSCI Multifactor Industrials ETF (ティッカー:INDF)
iShares Edge MSCI Multifactor Consumer Discretionary ETF (ティッカー:CNDF)
iShares Edge MSCI Multifactor Materials ETF (ティッカー:MATF)

先進国のハイイールド債(ジャンク債)に投資するHHYX、欧州小型株に投資するHEUS、全世界に投資するACWIのドルヘッジのHACWを除くと以下の特徴があります。

  • 米国外の低ボラティリティ
  • 米国株のマルチファクターのセクターETF

スマートベータ戦略全般の見直しというわけではなく、設定したけど微妙なETFを廃止したという印象です。

この傾向を見ますと、モメンタムやバリュー、クオリティあたりはそれなりに資金が流入してるということでしょう。

一方、低ボラティリティ戦略に関しては以前調べてみたのですが、昨年のようにVIX指数がボラティリティが低い状況が続いたのが、今回の閉鎖に無関係とはいえない気がします。

米国株、先進国株式の低ボラティリティ戦略は有効なのかiSharesのETF(USMV,EFAV)で確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

昨日は新興国株式の低ボラティリティ戦略が有効なのか、iSharesの新興国株式低ボラティリティETFである、iShares MSCI Emerging Markets Minimum Volatility ETF (EEMV)で確認しました。...


マルチファクターをAIで判断する?


マルチファクターのファンドはiシェアーズでも結構な数がありますけど(日本の大手ネット証券では取り扱いがありません)、以前調べたときはクオリティ、バリュー、モメンタム、サイズの複合スコアが上位の銘柄に投資するETFのようでした。

マルチファクター投資は有効か米国株ETF(LRGF)で確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

米国の高配当株や増配株ETFに投資をしていますが、配当系以外のファクターも大きな調整があった時の緩衝とならないかということで、スマートベータ的なバリューやグロース、低ボラティリティ、モメンタムあたりのファクターについてもちょくちょく調査しています。...


複合スコアで判定するとすれば機械学習使ってとなるでしょうから、ブラックロックはスマートベータ関連のETFが多い状況で機械学習を導入するのは理にかなっているかと。

高収益のヘッジファンドもデータサイエンティストやAI関連の人材を集めているようですので、AI使ったファンドが今後増えていくんでしょう。

ファイナンス理論全史を読んでファイナンスの理論と歴史を復習する - 関東在住福岡人のまったり投資日記

高校や大学で習ったことは社会では役立たないという話もありますが、社会に出てから10年あまり、仮に宝くじやらで6億とか自分の手元に転がってきた場合は、大学とかで学びなおしたいと思うことが結構あります。...


ただ、ファクター投資戦略の民主化の行き着く先は、自分はこういう戦略で運用したいのでこれを重視して運用してくれと言う要望を反映させたポートフォリオを作るってところになるかなと。

そうなった場合、ETFだけではなく個別株で作ることも可能になるでしょうから、ブラックロックとかバンガードはツールの提供&資産運用のアドバイスで儲けるという方向に舵をきっていく可能性もあるんじゃないかと考えます。

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2 Comments

binboinvest says...""
うーん?
結局は、スマートベータというのはそういう名前の「テーマ型投資」であったと考えるのがいいのでしょうか。
有効性はどうかわかりませんが、とりあえず次々と目新しいものに移行しているように見えますね。
そういえばSRIやESGなども最近では増えてきているそうですが。
2018.06.26 00:07 | URL | #- [edit]
garboflash says...""
返信が遅れてすみません。

Carhartの4ファクターモデルを中心に有効性が確認されたテーマ型投資という感じですね。
ただ、銘柄の入れ替えに関しては通常のファンドよりも頻繁に起こりえますから、その判断を機械的に行う方向に行くんだと思いますね。
ESG投資あたりとは違って、指標値があると判断できる内容ですし。
2018.06.27 20:40 | URL | #- [edit]

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