アメリカではバンガードが約1800本のETFの売買手数料を無料にするようです。
私が投資を始めた時期は国内インデックスファンドと米国籍の海外ETFのコスト差はかなり大きかったのですが、今では差も大きく縮小した感があります。
ニッセイとeMAXIS slimの登場が競争に拍車をかけましたね。
インデックスファンドと海外ETF両方投資しておりますが、NISA枠外で投資をすると仮定した場合、海外ETFの売買手数料って以前よりも安くなったとはいえ投資をする際の障壁になります。
そんな売買委託手数料をアメリカではバンガードが無料化するそうです。
バンガードが1800近いETFの売買委託手数料を無料化へ
タイトルの通り、バンガード(証券口座)が来月(8月)から、
1800近いETFの売買委託手数料の『無料化』を実施します。
マネックス証券のゼロETFや楽天証券の東証上場iシェアーズETFに近い制度といえそうです。
しかも恐ろしいことにiシェアーズやSPDRのETFも売買手数料無料にしてたりします。実に1800本近くのETFを網羅している。
マネックス証券や楽天証券が一部ETFで実現しているだけに、いつになるかわからないけどいずれ日本でもと期待したくなります。ともあれまずはSBI証券もなにか無料にしてくれないかなというのが現実的な要望でしょう。
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マネックス証券ではゼロETFという米国ETF売買手数料実質無料プログラムがあって、ウィズダムツリーのETFが対象になっています。同じような制度が楽天証券やSBI証券から出るのではないかと考えていましたところ、楽天証券がiシェアーズの東証上場すべてのETFが売買手数料無料となりました。...
しかし、アメリカはやっぱりすごいなと思わせる出来事ですね。
もしも日本の証券会社で海外ETFの売買手数料が無料になったら
日本の場合、まずは配当再投資制度(DRIP)の整備からでしょうけど、仮に日本の証券会社で海外ETFの売買手数料が無料になったとしたら、コストが安い海外ETFの方をチョイスしたくなります。
たしかに米国株も含めて確定申告などの手間や、配当再投資の仕組みがないというのは難点です。
ただ、個人的には自分でそれなりのお金を運用するのであれば、投資に関連することにはある程度は手間をかけるべきと考えますので、コストの安い方が選択肢になります。
バンガードは投信の直販も検討していますが、バンガードの証券口座を日本でも開けるようになるという風な方向になるのもありかなと。
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ゴールデンウィーク突入前に毎年バンガードのETFの経費率の値下げが発表されていますが、今年はそれと並行して気になるニュースがブルームバーグに出ていましたね。...
日本がアメリカと比べて投資環境で遅れているのはたしかではありますが、世界の中ではバンガードのETFが変える環境など恵まれた環境ではあります。
いずれはアメリカのようにETFの売買手数料無料という時代が来ることを願いたいですね。
レバレッジ型、インバース型のETFは除外されている
ちなみに今回の売買手数料無料化はオンライン上の取引に限っていたり、レバレッジ型、インバース型のETFは対象から除外されているようです。
創業者のボーグルはインデックスファンド原理主義という感じで、長期投資以外でのETFへの投資も否定的でしたから、レバレッジ型やインバース型を除外しているのはボーグルの考えが反映されたモノではないかと。
過去10年ぐらいで見るとレバレッジド・ポートフォリオは効果が見られるんですけどね。
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たまにブログ村の米国株カテゴリを見ることがありますが、上位50位まで見ると1か月おきの変動がどんどん激しくなっている印象です。...
ともあれ、他社のETFを巻き込みつつ自社のETFに引き寄せようとする仕組みを作って、ETFの売買を無料で行うプラットフォームを作るというのは、これからの時代に向けて有効な戦略だと考えます。
アメリカではチャールズシュワブも自社のETFの売買手数料を無料化しているようですし、日本にもこの波が来てくれることを願いたいですね。


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