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海外ETF

ステート・ストリート(SPDR)から超低コストETF18本が登場したので、iシェアーズやバンガードのETFとコストを比較してみた

SPDR-ETF-20180714.jpg

ここ数年バンガードやiシェアーズの米国籍のETFで、新規取り扱いの開始がない状況が続いていますが、第3勢力的な立ち位置であったステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社(SSGA)が動いてきました。

米国上場の「超低コストETF」18本の新規取り扱い開始となりました(※マネックス証券とSBI証券では確認済)。以下、SBI証券での発表記事。

米国ETF 超低コスト海外ETF(株式型・債券型)を含む合計18銘柄の取扱開始!(7/13~)

7/13(金)よりステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社(SSGA)の米国上場の「超低コストETF」を含む計18銘柄の取扱を開始しました!コスト(経費率)が最低0.03%、当社取扱いETFの中で最低水準のコストとなります。
今回採用する18銘柄の中には、コストが最低0.03%の株式型ETFが2銘柄含まれています(2018/7/13現在、SPTM及びSPLG)。
また、コストが最低0.04%の債券型ETFが1銘柄含まれています(2018/7/13現在、SPAB)。
主要投資対象国・地域では、米国株式型ETFが7銘柄、グローバル先進国(除く米国)株式型ETFが1銘柄、ユーロ圏株式型ETFの1銘柄です。また、米国債券型ETFを8銘柄、グローバル(除く米国)債券型ETF1銘柄を取扱開始いたします。

経費率はバンガードやiシェアーズのコアシリーズ並みかそれを上回るレベルです。

2月ごろにステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ取締役マーケティング・ETFビジネス担当のディビット A. コリンズ氏と竹川美奈子氏との対談で、「日本でも「超低コストポートフォリオETFシリーズ」の取り扱いを拡充していく予定」とありましたので、有言実行といったところか。

SPDR、日本でも超低コストポートフォリオETFシリーズの取り扱いの拡充を明言 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

海外ETFといいますとブラックロックのiシェアーズやバンガード2強というのが、日本の現状を表しているのではないかと考えます。しかし、最初に米国で上場したのは、SPDR S&P 500 ETF(ティッカー:SPY)が1993年に上場したのが始まりです。そのステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、2001年頃はかなりのシェアを握っていましたが、バンガードの台頭でそのあおりを一番受けています。...


モーニングスターのETFカンファレンスでも、iシェアーズやバンガードと一緒にステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズがセミナーで出てくることがあるのですけど、コスト面で劣っているのは回避できませんからね。

iシェアーズやバンガードの既存のETFもコスト競争で追従する可能性も高いでしょうし、まだ大手ネット証券でETFの取り扱いが拡充されることへつながることにも期待したいですね。

さて、今回取り扱いが開始されたETFを見てみましょう。

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SPDRの超低コストポートフォリオETFシリーズ「SPDR Portfolio ETFs」


SPDRの超低コストポートフォリオETFシリーズ「SPDR Portfolio ETFs」のラインナップは以下の通りです。
ETF名ティッカー投資対象経費率
SPDR Portfolio Total Stock Market ETF
SPDRポートフォリオ米国トータル・ストック・マーケットETF
SPTM米国株式全体0.03%
SPDR Portfolio Large Cap ETF
SPDRポートフォリオ米国大型株式ETF
SPLG米国大型株式0.03%
SPDR Portfolio Mid Cap ETF
SPDRポートフォリオ米国中型株式ETF
SPMD米国中型株式0.05%
SPDR Portfolio Small Cap ETF
SPDRポートフォリオ米国小型株式ETF
SPSM米国小型株式0.05%
SPDR Portfolio S&P 500 Growth ETF
SPDRポートフォリオS&P 500グロース株式ETF
SPYG米国グロース株式0.04%
SPDR Portfolio S&P 500 Value ETF
SPDRポートフォリオS&P 500バリュー株式ETF
SPYV米国バリュー株式0.04%
SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF
SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
SPYD米国高配当株式0.07%
SPDR Portfolio World ex-US ETF
SPDRポートフォリオ先進国株式(除く米国)ETF
SPDW先進国株式(除く米国)0.04%
SPDR Portfolio Aggregate Bond ETF
SPDRポートフォリオ米国総合債券ETF
SPAB米国債券総合0.04%
SPDR Portfolio Long Term Corporate Bond ETF
SPDRポートフォリオ米国長期社債ETF
SPLB米国長期社債0.07%
SPDR Portfolio Intermediate Term Corporate Bond ETF
SPDRポートフォリオ米国中期社債ETF
SPIB米国中期社債0.07%
SPDR Portfolio Short Term Corporate Bond ETF
SPDRポートフォリオ米国短期社債ETF
SPSB米国短期社債0.07%
SPDR Portfolio Long Term Treasury ETF
SPDRポートフォリオ米国長期国債ETF
SPTL米国長期国債0.06%
SPDR Portfolio Short Term Treasury ETF
SPDRポートフォリオ米国短期国債ETF
SPTS米国短期国債0.06%
SPDRユーロ・ストックス50 ETF
SPDR Euro Stoxx 50 ETF
FEZ欧州株式0.29%
SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF
"SPDR Bloomberg Barclays Short Term High Yield Bond ETF
SJNK米国短期ハイイールド債0.40%
SPDRブルームバーグ・バークレイズ世界国債(除く米国)ETF
"SPDR Bloomberg Barclays International Treasury Bond ETFF
BWX米国外国債0.50%
SPDRダブルライン・トータル・リターン・タクティカルETF
SPDR DoubleLine Total Return Tactical ETF
TOTL米国短期国債0.55%
※SPDR® SSGA ジェンダー・ダイバーシティ・インデックス ETF(ティッカー:SHE)はすでにSBI証券で取り扱われてました。

新興国株式のSPDR ポートフォリオ新興国株式 ETF(SPEM)もすでに取り扱い開始されてましたので、一通りそろえてきました。

欧州株のFEZはもう少しコスト何とかならんのか?という印象も持ちますが・・

バリュー、グロース、高配当株などはS&P500の中から選んだ銘柄で構成されていますので、バンガードのバリューVTV、グロースVUG、高配当株VYMあたりとは構成銘柄で差異があると推測されます。

意外と債券ETFに力を入れてきているのも特徴的ですね。

わたしに海外ETF売却時の確定申告のめんどくささを味合わせた、SPDR ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF(ティッカー:JNK)の短期ハイイールド債(ティッカー:SJNK)はどんなもんなのか気になります。

では、今回取り扱い開始になったETFのコストを海外ETFの2トップ的存在、iシェアーズやバンガードと比較するとどうなのでしょうか?

iシェアーズやバンガードのETFとコストを比較


iシェアーズ、バンガード、SPDRの3つのETFで今回販売開始になったETFをあてはめました。

なお、アメリカのブラックロックのサイトでも見ましたが、iシェアーズの米国大型株に関しては分類であてはまるものを見つけれませんでした。米国株総合も元はラッセル3000指数だったのですがVTIと比較します。

また、米国債ETFの区分がバンガード、SPDRと異なる上に(1~3年とかになっている)、社債ETFがiシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(ティッカー:LQD)ぐらいだったので載せていません。

ishares-vanguard-spdr-cost-20180714.png
※黄色は少なくともSBI証券では取り扱いなし、日本語版のETFのホームページなし。

一覧で並べるとコスト面でSPDR(SSGA)に優位性がみられるのは、米国株総合(SPTM)、米国大型株(SPLG)、バリュー(SPYV)、グロース(SPYG)、高配当(SPYD)、米国外先進国(SPDW)、新興国株(SPEM)あたりです。

とくに米国大型株と米国外先進国、新興国株はかなりの水準といっていいでしょう。

債券に関しても短期国債や長期国債は安いですね。

いますぐETFを乗り換えるかというと、iシェアーズもバンガードも黙っていないと思いますが、動向を追って損はないETFの一つだと考えます。

ただし、資産規模や1日当たりの取引量はバンガードと比較して小さい


コストは安いのですが、iシェアーズがバンガード対策でコストを下げてからさらに数年遅れてコストダウンしてますので後発感があります。

このため資産規模で相当な差があります。

たとえば米国株総合のカテゴリでそれぞれの資産規模と1日当たりの取引量を比較しますと・・

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI) $100.34B $258.95M
SPDRポートフォリオ米国トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:SPTM) $2.32B $23.63M
iShares Core S&P Total U.S. Stock Market ETF(ティッカー:ITOT) $14.86B $54.46M

資産規模がVTIと差が大きいですし、1日当たりの取引量も10分の1であることは意識しておいたほうがよいかもしれません。

日本基準で見ると十分な取引量ともいえますが、アメリカ基準だとどうなんでしょうね。

とはいえ、SSGAが今回取り扱い開始になったETFのコストダウンを行ったのは昨年の11月頃。コストダウンの成果が今後数年でどうなるか気になるところです。

気になるETFがいくつかありますので、ぼちぼち既存ETFとの比較を行っていこうと思います。

追記:バンガードがさらにコストを下げたため、最新のコスト一覧表は以下の記事まとめました。

バンガード、BND、VOO、VTI、VEA、VTVなどETF9本を値下げ - 関東在住福岡人のまったり投資日記

バンガードが先月、VOO、VTI、BNDに関して以下のコストダウンを行うと発表してから1ヶ月以上経過しました。バンガード・S&P500 ETF(ティッカー:VOO) 0.04%→0.03%バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI) 0.04%→0.03%バンガード・米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND) 0.05%→0.035%例年バンガードのETFは4月末にコストダウンが発表されていますので、そろそろ発表かと待ち構えておりました。バンガー...

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