つみたてNISA、iDeCoで参考になるKISSポートフォリオの9つのルールとは?投資の大原則第2版を読んで
ブログを始めて4年ですが、投資はもうすぐ7年が経過しようとしています。
ブログを始めるまでの数年の間も投資関連の本を図書館で借りたり、購入したりして読んでいました。当然当時の情報はインデックスファンドのコストなんか比べものにならないレベルになっていて古くなっています。
現在の投資環境を反映してか、読んだ当時は最新の情報だった書籍の改版版も出てくるようになりました。
その一つに投資の大原則という本があって、読んだのは投資を始めた直後で6年近く前だと思うのですが、当時は表紙が赤い本でした。
今回その2版が出たので内容の復習ということで購入して読み直してみました。
著者はウォール街のランダム・ウォーカーのバートン・マルキールと敗者のゲームのチャールズ・エリスの共著です。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資の啓蒙書として非常に評価の高いウォール街のランダム・ウォーカー(著者:バートン・マルキール)という本があります。最初に発行されたのは実に40年以上前で、バンガードがインデックスファンドを生み出す前の話にもなります。...
ウォール街のランダム・ウォーカーよりも簡潔でコンパクトにまとまった本になっています。
内容的には①貯金、②分散、③低コスト、④リバランスの重要性を説いた本になっています。
個人的に気になった点は以下の2点ですね。
KISSポートフォリオの基本ルール
長期運用を成功させるための簡単なルールに基づいたKISS(Keep It Simple, Sweetheart)ポートフォリオが紹介されていました。
投資対象のファンドとしてはバンガードなどのインデックスファンドやETFが掲載されています。
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運用をする上で9つのルールが紹介されていて、たしかに投資の大原則となるものだと考えます。
- お金は若い内から定期的に貯めよう
- 会社と国に資産形成を手伝ってもらおう
- 不時の出費にそなえて、現金は用意しておこう
- 保険をかけているか確認する
- 分散投資をすれば心配の種が減る
- クレジットカードのローンは使わない
- 短期運用へのしょうどうを無視しよう
- 低コストのインデックスファンドを使う
- オーソドックスな分野に注目し、目新しい商品は避けた方がよい
それぞれの年齢や家族構成に応じてのアドバイスも記載されており、投資初心者にはわかりやすい内容となっています。
不時の出費に備える枠として紹介されていたマネー・マーケット・ファンド
気になった点は不時の出費に備える枠として、低コストのマネー・マーケット・ファンド(MMF)が紹介されていました。
おもにバンガードとフィデリティのファンドですが、経費率と5年ものリターンが変わらず、経費率もインデックスファンドやETFより高いので使用するのはどうなのかなと?
日本で当てはめるとこの枠をどういう商品に使うのか?という点が気になりましたね。
MMFは連邦預金保険公社(FDIC)の保証付きに限ると書いてあるので、日本だと国債の変動10あたりになるんですかね。
まとめ
紹介されているETFは日本でも購入可能ですが、ファンドに関しては原著のまま載せてあり、もう少しなんとかならなかったかとは思います。
とはいえ、投資初心者向けとしては基本的な内容を意識するのによい本だと思います。
投資向けのリスク資産が大きくなっているだけに、貯金の部分に関しても見直すよい機会になりました。
もっと詳細な知識を得たり、情報を知りたい場合はマルキールとエリスの以下の本の方をオススメします。


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