CEOもしくは取締役の中に女性がいる企業への投資するETF(SHE)
従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できることをジェンダーフリーといいますが、日本でも話題にあがることがあります。
女性の管理職をXX%とか女性の国会議員を半数にという話題もあがりますが、それは会社員や国会議員の能力に比例してないと意味ないのでは?と個人的には考えます。
とはいえ女性の管理職や議員を増やすというのは世界でも顕著の傾向ではあると思います。
で、こういうジェンダーフリー的なことが話題になり出すと投資関連でも、女性幹部社員が多い会社に投資するファンドが設定されたりします。
一橋大学大学院商学研究科の伊藤邦雄教授を座長とする経済産業省のプロジェクトによる最終報告書である伊藤レポートが出た前後にJPX日経インデックス400ができたりしていますからね。
そんなジェンダー・ダイバーシティ(性差の多様性)が示されている企業へ投資するSPDRのETFが最近大手ネット証券でも買えるようになりました。
ステート・ストリート(SPDR)から超低コストETF18本が登場したので、iシェアーズやバンガードのETFとコストを比較してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ここ数年バンガードやiシェアーズの米国籍のETFで、新規取り扱いの開始がない状況が続いていますが、第3勢力的な立ち位置であったステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社(SSGA)が動いてきました。米国上場の「超低コストETF」18本の新規取り扱い開始となりました(※マネックス証券とSBI証券では確認済)。...
SPDRの低コストETFが18本購入可能になりましたが、SBI証券では一足早く購入できるようになっていました。
では、どういった企業がジェンダー・ダイバーシティを示しているのか?調べてみました。
SPDR SSGA ジェンダー・ダイバーシティ・インデックス ETF(ティッカー:SHE) 構成企業
主な構成企業を調べてみますと以下の通り。

このETFの指数はアメリカの大型株の中から、CEOや取締役に女性がいる企業をピックアップしているようです。
コカコーラとペプシが両方入っていますね。それ以外にもジョンソン&ジョンソン、ウェルズファーゴ、ホームデポ、マスターガード、キャタピラー、アムジェンなど知名度の高い企業が並んでいます。
セクター別で見るとヘルスケア、情報技術、金融の組入れ比率が高いです。

ヘルスケアは女性ターゲットの商品を考える上で多くなるのは必然でしょう。
SPDR SSGA ジェンダー・ダイバーシティ・インデックス ETF(ティッカー:SHE) パフォーマンス
では、このETFのパフォーマンスはどうなっているのか?
青のS&P500と比較してみますと、やや負けていました。

ちなみに経費率は0.20%で比較的低コストです。
まだまだアメリカでも女性のCEOの比率も10%を超えてない状況ですので、この傾向が変わってくるとパフォーマンスも違ってくるのかもしれません。
ちなみに日本でも1652のダイワ 上場投信-MSCI日本株女性活躍指数(WIN)というETFが今年設定されています。
国内の政策としては今後、「長時間労働の是正」とか「同一労働・同一賃金」といったことが奨められそうな印象を持ちます。
となるとこの2つのキーワードも近いうちに指数化されて、投資信託なりETFが登場してくるのかもしれません。



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