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バンガードETF

投資の大原則で紹介されていた債券の代替に使える新興国債券+米国好配当株ポートフォリオを検証!

DVY-VIG-VWOB-LEMB-20180729.jpg

投資をやっておりまして①債券は不要、②外国債不要、③国内外新興国含めて分散とこの3つの考え方があるかと思います。

わたしは③の考え方ですが、さらに深掘りしてボーナス枠の投資で米国長期債や適格社債にも投資していて、数ある投資ブログの中でも珍しいタイプかと思われます。

基本的に株式5割、それ以外債券中心に5割のポートフォリオを目指しているわけですが、インフレなども加味して考えると、債券の比率が高い分最近の欧州や日本の超低金利環境が今後を展望する上でもちょっと不気味さを感じるところではあります。

そんな超低金利時代において債券投資の代替となるポートフォリオを、ウォール街のランダム・ウォーカーのバートン・マルキールと敗者のゲームのチャールズ・エリスの共著である投資の大原則の第2版で提案されていました。

つみたてNISA、iDeCoで参考になるKISSポートフォリオの9つのルールとは?投資の大原則第2版を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

ブログを始めて4年ですが、投資はもうすぐ7年が経過しようとしています。ブログを始めるまでの数年の間も投資関連の本を図書館で借りたり、購入したりして読んでいました。当然当時の情報はインデックスファンドのコストなんか比べものにならないレベルになっていて古くなっています。...

本の中では10年物米国債の金利が2%以下で、インフレ率を下回っている米国債の投資の代替方法として、第1の方法は米国の地方債や資源国のオーストラリア国債を提案されていました。

ただ、地方債やオーストラリア国債は日本の投資環境から行くとアクセスしづらい感が。そこで第2の方法として、「途上国債券」と「米国好配当株式」のポートフォリオが提案されていました。

米国債券よりもボラティリティが高い可能性もありますが、実際のところどうなのか確認してみました。

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提案されていたポートフォリオから該当する海外ETFを探してみる


本の中で代替ポートフォリオとして提案されていた内容は以下の通り。今年の本なのにデータが2012年のものなのがやや引っかかりますが。

BND-VIG-DVY-EMB-20180729.jpg

バンガード全債券市場ETFはBNDを指していると思いますが、問題は代替ポートフォリオの2項目。

途上国債券ETFは途上国のリストを見る限り、新興国債券で問題ないと考えます。iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF(ティッカー:EMB)とバンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(ティッカー:VWOB)が候補ですが、運用期間が10年超えて長いEMBをチョイス。

好配当でAT&Tなどの企業に投資を云々と本の中で記載されているわけですが、バンガードのETFであるのは高配当のVYMと増配株のVIG。iシェアーズには好配当ETFのDVYがありますが・・どれを指しているのかわからないので3パターン検証してみます。

ちなみに上記ETFの利回りは現在以下の通りです。
ファンド名ティッカー利回り
バンガード米国増配株式ETFVIG2.13%
バンガード米国高配当株式ETFVYM2.94%
iシェアーズ 好配当株式 ETFDVY3.29%
iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETFEMB5.12%

増配株はだいたい利回り2%ぐらいの印象ですので、好配当=高配当を指してるんですかねぇ?

実際のポートフォリオはどうなのか調べてみました。

新興国債券(EMB)+好配当株式(VIG,VYM,DVY)ポートフォリオ


①EMB+VIG、②EMB+VYM、③EMB+DVYのポートフォリオで、米国総合債権ETFのBNDと比較してみました。
VIG-VYM-DVY-EMB-portfolio-20180729.png

過去10年のパフォーマンスは以下の通りです。

VIG-VYM-DVY-EMB-portfolio-growth-20180729.png

VIG、VYM、DVYの差はほとんどない状況。これを見るとポートフォリオの株式部分はコストの低いVIGやVYMでいいんじゃないかと。

ただし、新興国が資源価格の低下で株価も調整気味だった2015年~2016年はへこんでいますし、リーマンショック時は言わずもがなであるのは認識しておくべきでしょう。

VIG-VYM-DVY-EMB-portfolio-return.png

気になる年間最大のマイナスはマイナス14%~17%、一番底の時点でマイナス27%~34%。ややVIGが利回りは低いものの下落耐性はあります。

VIG-VYM-DVY-EMB-annual-return-20180729.png

BNDとポートフォリオの隔年のパフォーマンスを見ると、ここ10年はポートフォリオがBNDに勝ってることは多いとはいえ2008年のようなこともあります。

米国の金利上昇の条件では、今年のようにポートフォリオもBNDもマイナスになってます。

ポートフォリオは米国株が好調な10年の期間だった時期のパフォーマンスですので、新興国の通貨危機なんかが起こると新興国債券もただじゃすまない面もあるのは認識しておきたいところ。

個人的にはVIGがNISA枠でのコアの一つなので、新興国債券と組み合わせるとこうなるという結果は参考にしたいと考えています。
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