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関東在住福岡人のまったり投資日記

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オススメ本

「逃げられない世代」は、20代30代が将来の年金や安全保障について考えるきっかけとなる本

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最近は投資系のブログでも日本オワコン的な感じのことを書いてるブログがあるようですが、これは投資だけでなく経済関連でもそういう本や意見って出てますよね。

本を売るにはブログ同様にタイトルで煽らない売れないわけで、Vやねんタイガース的な日本復活という意見から、日本はアメリカに侵略されてしまったとか、このままではハイパーインフレと極端でもっと中立的にみれんのかと思います。

まぁ、それぞれ意見を言ってる人のバッグボーンのせいで、ポジショントークになってるのでしょうけど。

そういう意味でもっと総合的な観点から、年金などの社会保障から、安全保障、エネルギー政策などをまとめれる意見が必要なんじゃないかと考えます。

とくに20代30代というわたしと同世代でミレニアル世代に分類される人間は、年金もらえないんじゃないかということで心配になるのですが、我々世代向けに書かれた本である「逃げられない世代」を読みました。

帯は2036年完全崩壊と煽ってますが、中身は多角的に分析していて、帯のような結論にはなっていません。

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元経済産業省キャリア官僚が中立的に日本の将来を分析


著者の宇佐美典也氏は元経済産業のキャリア官僚で、2012年の退職後は太陽光発電等に関わるコンサルの傍らメディアや著述活動をされています。

経済やエネルギー関連の記事も読めるので個人的にアゴラを読んでますが、宇佐美氏の記事も読めます。

内容的に右左公平な感じですし、アゴラを読んでいて興味本位で昨年以下の本を読みましたが、タイトルとは異なり内容は本来のリベラルの報道ってこうあるべきじゃないの?という内容でしたので好感を持ちました。


世代区分的に80年代生まれの宇佐美氏が書いた本で、ギリギリ80年代前半生まれでゆとり世代より上の自分も同世代且つ逃げられない世代に該当してるんですよね。

最後モー娘。で終わるのは意外ではありましたが、中立的によく分析されていると思います。個人的な感想をまとめると以下の4点ですね。

なぜ日本の野党は無能なのか?


国会で審議に出ない官僚へのパワハラ&暴れ回ってる野党を見て無能と思う人間が多いからこそのいまの日本の政治だと考えます。

元官僚の著者から見ると戦後、国会審議で内閣が弱すぎ且つ国会が強すぎの状況になったので、自民党の誕生とともに事前審査制の仕組みができたそうです。

そこに加われない野党は刹那的な行動に走り、刹那的な行動や言動をする人間ほど野党内で出世してしまうとのこと。

野党にも有能な人はいると同情的に書いているのはわからないこともありませんが・・

野党が無能になる要因として本には書かれてませんでしたが、個人的には冷戦が終わって30年が近づいているのに未だに社会主義や共産主義を拝んでる人(過激思想なカルト宗教に近い)が野党議員に一部いて、その主張で一定得票取れちゃうのが問題のような気がするんですけどね。あと10年で変わる可能性はありますけど。

現在の先送りの限界点は2037年頃?


日本は官僚も与野党も先送りする構造ができているわけですが、ではこの状況が続くと限界はいつ訪れるのか?

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団塊の世代を団塊ジュニア(1970年代前半生まれ)をほぼ1対1で支えてる人口分布になっているため、団塊ジュニアが高齢化したときに支えれない構造になっています。

現在政府部門の赤字が25兆円ペースで増えていますが、このペースで行くと政府の債務規模と民間金融資産の規模が拮抗するため、さらに借金をするためには外国金融機関頼りにならざるえず、財政再建と向き合う必要が出てくるのです。

また、この状況からして金融資産が国内で消化しており、4章でもハイパーインフレに関しては極めて可能性が低いとのことです。

見積もりに関してはリアルなものがありますので、不人気施策とはいえ色々と財政に関しては、高齢者の負担をふやすなど徐々に見直していく必要があると実感しました。

第二次世界大戦と安全保障


興味深かったのは第二次世界大戦と安全保障についてですね。

結局第二次世界大戦前に、資源が希少なのに人口は過剰なので貿易を活性化させようとしたものの、世界恐慌で自由貿易体制の崩壊でブロック化が進み、アジアでの自給自足経済圏を作るために中国東南アジアで戦争をしたと。

ところが石油資源だけは自給ができず、楽観的な日米関係を前提として安全保障戦略を立案したため、太平洋戦争を招くことになったわけです。

この部分は現在でも同じ状況になりかねないわけです。

今後いくら石油不要の技術が広がっていったとしても、石油の輸入は他国(とくに中東経由)に頼らないといけないので、①経済、②資源確保、③安全保障っていうのはいずれも重要且つ3点セットとして力をいれてかないといけなと。

経済に関してはTPPなり欧州とのEPAで自由貿易体制の側に入れる施策をできていると思います。

今後懸念点となるのは宇佐美氏のいうとおり中国が大日本帝国化していることであり、資源確保のために安全保障についてもアメリカとよきパートナー且つアメリカにとっての潜在的な脅威であり続けなければならないというのは正しいと考えます。

現役時代の3分の1強の収入しか得られない未来の可能性がある、20代30代のミレニアル世代はどう生きればいいのか?


最後に4章にぶっちゃけわれわれの世代はどれくらいの年金がもらえると想定されるのか?という予測が書かれています。

寿命の伸びからして90歳ぐらいまで生きることが想定されるわけですが、現役期間の可処分所得のうち何%を年金としてもらえるかという指標の所得代替率が32%まで落ち込むことを想定していて、現役時代の3分の1強の収入しか得られないことになります。

ですので、インフレ率や積立金の推移などを加味しない想定ではあるモノの、現役時代の15%~25%の収入を確保する必要があると。

そのためにも経済産業省を辞めたあと苦労しただけに、宇佐美氏の「スキル」「仲間」「ブランド」の重要性はこれから先、各個人が考えていかなきゃいけないなと思います。

とはいえインフルエンサー的な負の炎上を繰り返すのはもってのほかでしょうけど。

その意味で本の中でも言及されていましたが、リンダ・グラットンのライフ・シフトで定義されていた将来の働き方である「エクスプローラー」「ポートフォリオワーカー」「インディペンデント・プロデューサー」の3形態の働き方を目指すのも我々の世代ではありなのかなと考えます。


個人的には定年後の15%~25%稼ぐことを考えると、自分のスキルはAIやらの影響でも2020年代までは維持できると考えておりますので、将来を見越していまのところはポートフォリオワーカー的な働き方も想定しています。

ポートフォリオワーカーという働き方を考えてみる - 関東在住福岡人のまったり投資日記

リンダ・グラットンの「LIFE SIFT(ライフ・シフト)」について昨日書きました。関連記事:20代30代は読んでおいて損はない。LIFE SHIFT(ライフ・シフト)を読んで人類の長寿化が進むにつれ、「教育」→「仕事」→「引退」という旧来の3ステージが崩れて、3つ新しいステージが登場しつつあると書かれていました。この3つ(エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオワーカー)のうち、アラサーの普通の会社人...


他にもエネルギー政策や経済政策についても中立に分析されていて、変に極端な色がついておらず参考になることが多かったです。ただ、まとめの部分で国会や行政機構の問題に対する解決策に関しては弱かった印象を持ちました。

しかし、日本の財政、社会保障、エネルギー政策、安全保障に関して問題の所在を明らかにしていて、われわれと同じ2037年でも40代50代のミレニアル世代(1980年以降生まれ)は読んでおいて損のない本だと考えます。

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