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バンガードETF

バンガード・米国ミッドキャップETF(VO)で、米国中型株の需要が高い理由を調べてみた

midcap-ETF-VO-vanguard-20180804.jpg

先週、日本の大手ネット証券で取引できる米国上場ETFの時価総額トップ100の傾向を分析する記事を書きましたが、その中で気になったのは米国市場で小型株と同じレベルで中型株の需要があることです。

日本の大手ネット証券で取引できる米国上場ETFの時価総額トップ100の傾向を分析 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

SSGAからSPDRの低コストETFが登場してきましたが、バンガードやiシェアーズのETFと比較して、明らかに違いがある点として時価総額と1日あたりの取引量が上げられます。...

実際、iシェアーズのETFで時価総額を比較してみると中型株の方が時差総額が大きい。

    iシェアーズ・コア S&P500 中型株(ティッカー:IJH) 53,894億円
    iシェアーズ・コア S&P500 小型株(ティッカー:IJR) 48,389億円

バンガードの場合は小型株の方が大きいのですが、時価総額の順位で見ると22位と24位でかなり接近しています。

    バンガード・米国ミッドキャップETF(ティッカー:VO) 26,637億円
    バンガード・米国スモールキャップETF(ティッカー:VB) 29,188億円

EXE-iのファンドでは中小型株と区分けされていて、小型株効果という言葉もあるので小型株に目が行きがちですが、中型株にも着目してみようということで今回いろいろと調べてみました。

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そもそも大型株、中型株、小型株の区別は?


大型株、中型株、小型株と3つに区分されていますが、アメリカではどういう基準で分けられているのか?

アメリカの場合は時価総額で分類されています

  • 大型株:100億ドル以上
  • 中型株:10億ドル以上100億ドル未満
  • 小型株:10億ドル未満

価格の基準がよくわかりませんが、指標となりそうなのは時価総額トップのアップルが1兆ドルを今週超えたという点でしょうか。時価総額上位10社は4000億ドル超えてるレベルです。

ちなみに日本株はちょっと分類が違っています

  • 大型株:時価総額と流動性が高い上位100社(TOPIX100の算出対象)
  • 中型株:大型株に次いで時価総額と流動性が高い上位400社(TOPIX Mid400の算出対象)
  • 小型株:大型株・中型株に含まれない全銘柄(TOPIX Smallの算出対象)

バンガードの米国大型株(VV)、米国中型株(VO)、米国小型株(VB)をセクター別で比較


では、大型株、中型株、小型株のセクター別で特徴はあるのか?

以下の3つのETFのセクターを比較してみました。

    バンガード・米国ラージキャップETF(ティッカー:VV)
    バンガード・米国ミッドキャップETF(ティッカー:VO)
    バンガード・米国スモールキャップETF(ティッカー:VB)

VO-VB-VV-sector-20180804.png

ラージキャップ(大型株:VV)は時価総額上位がアップル、マイクロソフト、Google、フェイスブックなど情報技術に偏っているため情報技術セクターの比率が高めです。

スモールキャップ(小型株:VB)は金融セクターの比率が高くなっています。

ミッドキャップ(中型株:VO)は金融、情報技術、一般消費財、資本財の4つのセクターが比較的均等比率になっていて、小型株や大型株と比較してヘルスケアセクターの比率が低い傾向があります。

バンガード・米国ミッドキャップETF(VO)の主な構成企業


次にバンガード・米国ミッドキャップETF(VO)の主な構成企業を見てみましょう。

VO-top10-20180804.png
twitterは中型株規模のようです。

他の企業はというと、組み入れトップのエドワーズライフサイエンスは人工心臓弁と血行動態モニタリング技術、サービスナウは業務用のクラウド、ファイサーブは主に銀行をクライアントとする金融情報処理サービス、オートデスクは図面作成 (CAD) ソフトウェアの開発です。

組み入れ上位の企業を調べてみると日本法人のある企業が多いです。

バンガードの米国大型株(VV)、米国中型株(VO)、米国小型株(VB)のパフォーマンスをS&P500と比較してみると


最後に実際のパフォーマンスはどうなのか?S&P500も含めて調べてみました。まず直近の1年。

VO-VB-VV-SPY-1y-20180804.png

大型株VV=S&P500で、小型株はS&P500を上回っていて、中型株はS&P500を下回っています。

では、長期で見るとどうなのか?この3つのETFの運用歴は長く14年にも達しているので過去14年で見てみますと・・

VO-VB-VV-SPY-14y-20180804.png

赤の中型株と緑の小型株はS&P500や大型株を大きく上回っています。しかも、中型株が小型株を上回っている期間も結構あるように見えます。

これから業績を伸ばしていける可能性のある企業が多く含まれることと、大型株に含まれる大企業の買収・合併の動きの恩恵を受けやすいからでしょうね。

小型株は上場廃止リスクというのも多少はありそうですし。

とはいえ過去1年のように小型株>大型株>中型株となるケースもあるだけに、EXE-i グローバル中小型株式ファンドのように中型株と小型株組み合わせるのはよいと考えます。

グローバル小型株のETFはVSSがありますが、中型株も含んでいるという意味ではEXE-i グローバル中小型株式ファンドってもっと評価されていいファンドかもしれません。
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