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関東在住福岡人のまったり投資日記

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米国株

生活必需品と並んで冴えない公益事業セクターの主な米国企業を分析

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関東はお盆過ぎた感じがする気候になってきていて秋が近づきつつある気配を感じます。

9月になると今年も3分の2が終了したことになるわけですが、セクター別のパフォーマンスを見ていて気づいたことが。

生活必需品セクターが冴えないのはバンガードの生活必需品セクターETFが下がってたので身にしみてわかるわけですが、それと同レベルで冴えないセクターがありました。

公益事業セクターです

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過去1年のセクター別のパフォーマンスですが、右から4番目と2番目の生活必需品セクターと公益事業セクターの冴えなさがとくに目立ってます。

リーマンショック時に下落耐性が高かった2つのセクターが不調というのはなにかのフラグのような気がしないでもないですが、エネルギーセクターが直近の1年でパフォーマンスがいいのを見ますといまが投資としては良い機会かもしれないという考えも。

米国の公益事業セクター主要企業の株価や配当を調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

ハイテク株が6月頃から大きく下がることがありまして、株価がここまで長い期間上がり続けている状況ではそろそろ大きな調整があるのでは?という意見も結構ありますね。...

とはいえ実際に見てみないことにはわからないということで、以前調べた企業+1社の業績や配当などを見てみました。

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米国公益事業6社(NEE,DUK,SO,D,EXC,AEP)の売上、利益、フリーキャッシュフロー推移


ということで、主要な米国企業6社の業績や配当などについて調べてみました。

対象は公益事業セクターで組み入れが大きい以下の6社です。

  • ネクステラ・エナジー(ティッカー:NEE)
    風力発電では世界首位で、フロリダ地盤の大手電力会社
  • デューク・エナジー(ティッカー:DUK)
    米国最大の電力会社
  • サザン(ティッカー:SO)
    南東部にある4つの州で電気サービスの提供
  • ドミニオン・リソーシズ(ティッカー:D)
    米国大手の電力株の一角。ガスのパイプラインや貯蔵施設も保有
  • エクセロン(ティッカー:EXC)
    大手電力・ガス会社で、近年買収を進めている。スリーマイル島の原子力発電所など、原子力発電所をもっとも多く運営している。
  • アメリカン・エレクトリック・パワー(ティッカー:AEP)
    オハイオ拠点に中西部と南部11州で発電と送配電、電力販売を行っている。

まず売上と営業利益についてみていきましょう。

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だいたい売上はよくいえば安定といったところでしょうか。

エクセロンが伸びているのは、2012年にボルティモア拠点のコンセレーション・エナジー、2016年にはワシントンやデラウェア州などに電力を供給しているペプコ・ホールディングスを買収したので売上は伸びています。

ドミニオン・リソーシズは売上規模は小さいものの営業利益が大きいせいか、組入れ比率は公益事業セクターETFでも高くなっています。

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なおフリーキャッシュフローの推移を見ると、減少している企業が多いです。

米国公益事業6社(NEE,DUK,SO,D,EXC,AEP)のROE、ROIC推移


続いてROEとROICの推移。

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米国企業のROIC(投下資本利益率)について調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

先日読んで感想を書いたブラックスワン回避法の中で以下の記載がありました。損をして得を取る投資法とは?ブラックスワン回避法を読んで•各10年の初めに、75%以上のROICを達成している企業は最後まで高いROICを保ち続ける。...

10を超えてる企業がざらですので、公益事業セクター上位6社は他の米国企業と比べても低い傾向があります。

やはり電力やガスなどの公益事業ですから、設備投資などで利益も小さいんでしょう。

米国公益事業6社(NEE,DUK,SO,D,EXC,AEP)のPEGレシオ推移


では、いま割高なのか割安なのか?ピーター・ディールも指標として使っているPEGレシオを調べてみました。

一般的に、PEGレシオが1倍以下なら割安、2倍以上なら割高と言われています。

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2~3倍の企業がありやや割高か。

米国公益事業6社(NEE,DUK,SO,D,EXC,AEP)の配当率推移


一般的に高配当といわれているので、配当率の推移を見てみました。

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3%超えの企業ばかり。とくにサザンは5%台に近いレベルですね。

米国公益事業6社(NEE,DUK,SO,D,EXC,AEP)の過去1年と長期のパフォーマンス


最後にパフォーマンスをS&P500と比較してみました。

NEE-DUK-SO-D-EXC-AEP-1y-20180823.png

まず過去1年ですがネクステラ・エナジーとエクセロン以外はS&P500に大きく劣る状況。

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とはいえリーマンショックを含む2007年からで見てみると、S&P500と比較してみても悪くないパフォーマンスです。2009年頃の落ち込みもS&P500と比較して小さいですし。

利益が小さく配当が高いということでイノベーションが起こる余地は少ないかと思われがちですが、IoT技術の進化で電力ソリューションはこれからおもしろい面もあるかと考えます。


今後株価の大きな調整が起こった場合には強さを発揮するケースがあるだけに、引き続き注視していこうと思います。
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